カラクリ(東京都中央区、小田志門代表取締役CEO)は、LLMシリーズ『KARAKURI LM』の新モデルとして、『KARAKURI LM 8x7B Instruct v0.1』を公開した。
同モデルは、アマゾン ウェブ サービスが用意した機械学習アクセラレーター『AWS Trainium』を活用し、低コストかつ実用性を重視して開発した。RAGとFunction callingの組み合わせにより、ユーザーの指示をもとに、最適な検索先(ドキュメントやデータベースなど)の自動選択が可能。業界や企業ごとのタスクのプログラミングなど、導入の手間・コストを大幅に削減したうえで、“AIエージェント”として人間に代わって多様なタスクを実行できる。
カスタマーサポート業務における幅広い活用を想定(図)。小田氏は、「CRM、基幹システム、商品データベース、物流システムなど、複数のシステムを横断して情報をセキュアに処理する必要があるコンタクトセンター業務との親和性が非常に高いと考えています」と強調。これまで人間の勘や経験に頼ってきた業務もAIが瞬時に処理することにより、「24時間365日稼働の完全自動化コンタクトセンター」「リアルタイムでの多言語対応・感情分析を活用したグローバルサポート」なども実現可能という。
図 カスタマーサポートにおける活用例
今回の公開モデルは、同社が2023年9月に『AWS LLM 開発支援プログラム』に採択されて開発したAIモデルの第3弾となる。同社は、今後も「カスタマーサポートをエンパワーメントする」をブランドパーパスに掲げ、LLMのカスタマーサポートへの実用化を目指す。
2024年07月02日 11時00分 公開
2024年07月02日 11時00分 更新