2023年5月号 <事例研究>

SMBCコンシューマーファイナンス

事例研究

SMBCコンシューマーファイナンス

顧客対応から事務手続きまでエフォートレス化
提携金融機関を巻き込むDX戦略

SMBCグループのSMBCコンシューマーファイナンスは、カスタマーサービスのデジタル化を推進。自社カードローンでは利便性の高い顧客体験を追求し、各種ツールで“借り入れ”という体験に伴う心理的負担を低減。保証事業では、提携する金融機関・保証会社との手続きの工数削減や、未だ根強く残る電話・FAXによる事務手続きからの脱却を図る。

 SMBCコンシューマーファイナンスは、多様な資金ニーズに対し、金融事業・保証事業(図1)・債権管理事業・海外事業を担う。コールセンターは、キャッシングに関するさまざまな問い合わせに対応する「お客様サービスセンター(東京・大阪で約660名)」、債権管理業務を担う「お客様サポートセンター(東京・大阪で約380名)」、提携金融機関の保証事業を受託する「保証センター(東京・福岡で約150名)」を運営し、一部海外にも拠点を置く。

 同社は、NTTデータと提携し、国内初のローン業務全般のデジタル化を支援するプラットフォームの開発に着手することを2023年3月に公表。9月には、申し込みから契約締結までの手続きすべてをオンライン上で行い、金融機関や保証会社における個人向け無担保消費者ローン業務全般のDX化を支援するプラットフォームを提供する予定だ。全体のイメージは図2の通り。プラットフォームの導入によって、提携する金融機関の業務効率化を図るとともに、成約率の向上が期待できる。

システム企画部 次長の青嶋孝昭氏(左)、ソリューション営業部 副部長の小赤澤 基氏(右)

システム企画部 次長の青嶋孝昭氏(左)、ソリューション営業部 副部長の小赤澤 基氏(右)

図1 SMBCコンシューマーファイナンスの事業展開

図1 SMBCコンシューマーファイナンスの事業展開

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図2 ローン申込から完了までのプロセスを単一プラットフォームに集約

図2 ローン申込から完了までのプロセスを単一プラットフォームに集約

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Center Profile

センター

各種問い合わせに対応するお客様サービスセンター、債権管理対応を担うお客様サポートセンターを運営。2021年には、提携金融機関の保証事業を受託する保証センターを開設。お客様サービスセンターでは電話による問い合わせのほか、Web・アプリを介したメール・チャットによる問い合わせにも対応。

 

2024年01月31日 18時11分 公開

2023年04月20日 00時00分 更新

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