IT

2023年1月号 <ITの選び方&使い方>

ぐるなび

ITの選び方&使い方

<コーナー解説>
ITソリューションの導入に関し、背景や動機、選定要素と運用ポイントを聞く事例記事です。

ぐるなび

ポイントは「使う言葉」の精査とチューニング
シナリオ型チャットボットで自動化50%を実現

 政府の飲食店支援事業「Go To Eat」により、飲食店情報サービス「ぐるなび」には前年に比べ7倍の問い合わせが殺到した。通常ならば、専任のオペレータ4名で対応できるところ、社内から人員を募り約20名で対応にあたった。

 それでも問い合わせメールへの返信が滞り、かねてから検討していたチャットボットの導入を決めた。回答率の高さをポイントに選んだのが、カラクリの「KARAKURI chatbot」。

 初めて臨んだチャットボットのシナリオ作成では、ログをもとに検証を重ね、ユーザーが入力するさまざまな言葉に正しく反応できるよう努めた。さらに、回答を絞り込むための選択肢の作り方にも気を配った。ユーザーが迷わずに答えられるよう、質問は「はい」か「いいえ」で答えられるもの、そして質問の順番にも工夫を凝らしている。

今月のPOINTS!

システム概要
飲食店情報サービス「ぐるなび」を運営するぐるなびは2021年4月、カラクリのFAQソリューション「KARAKURI smartFAQ」およびチャットボット「KARAKURI chatbot」を導入した。ナレッジの一元管理が可能になったほか、ユーザー向けのFAQページでチャットボットを運用することで休日や夜間のカスタマーサポートを実現、ユーザーや飲食店の利便性向上に寄与している。

選び方のポイント
「Go To イートキャンペーン」の影響で、一時的に問い合わせ件数が7倍に増加。有人対応の負荷軽減を図るためチャットボット導入を検討した。重視したのは回答精度。選定時のテストで、「KARAKURI chatbot」の回答率の高さを確認、導入へと至った。

使い方のポイント
チャットボットのシナリオ作成では、「顧客が問い合わせに使う言葉」に対応。幅広い年齢のユーザーの利用にも耐えられるよう、さまざまな単語を登録した。運用後も、質問パターンや言葉の学習などのチューニングで回答精度を維持する。

飲食店支援事業部ユーザーサポートグループ 赤津章代グループ長

飲食店支援事業部ユーザーサポートグループ 赤津章代グループ長

図 ポイントが付与されない際のシナリオ

図 ポイントが付与されない際のシナリオ

※画像をクリックして拡大できます

 

2024年01月31日 18時11分 公開

2022年12月20日 00時00分 更新

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