スキマ時間で声を変える! 毎日できるボイストレーニング 第17回

2026年7月号 <スキマ時間で声を変える! 毎日できるボイストレーニング>

秋竹朋子

コラム

第17回

話すだけダイエット!? 声で身体を整える方法

 ダイエットというと食事制限や運動をイメージしますが、実は発声も身体の使い方を変える重要な要素です。

 正しく声を出すことは、呼吸・姿勢・筋肉の働きを連動させる行為です。実際に、声が通らない、声の出し方を間違えていた方が、正しい発声法に変えただけで、お腹周りが細くなったり、顔が引き締まったりというお声をたくさんいただきます。

 発声は“インナーマッスル運動”です。声は口だけで出していると思われがちですが、実際には全身運動です。声を支える腹横筋や横隔膜などを自然に使うため、姿勢が整い、内臓が引き上がり、代謝が上がります。ボイストレーニング後に「お腹の内側が筋肉痛っぽい」と感じる方が多いのはそのためです。

 痩せるために重要なのは「呼吸の質」です。呼吸が浅いと代謝が落ち、脂肪が燃えにくくなります。反対に、正しい発声による深い腹式呼吸は、酸素をしっかり取り込み、体温が上がりやすくなり、自律神経が安定することで良い姿勢もキープしやすくなります。研修や講師業など、普段から話すことが多い人が痩せやすい傾向にあるのは、無意識に“呼吸運動”を続けているからです。

 また、人は声を出すたびに、頬・あご下・口角・舌の筋肉を動かしています。とくに明瞭な発音は、顔のたるみや二重あごの防止にもつながります。

 ボイストレーニングで声が出るようになると、姿勢や呼吸が整い、代謝も上がりやすくなります。だからこそ私は、正しい発声で普段から話すことを「話すだけダイエット!」だとお伝えしています。

 今日から始められる簡単なメニューを紹介します。

①朝、1分だけ「ン〜〜」でハミング
 鼻腔と胸に響かせるハミングは、声の響きを目覚めさせる方法です。

②通勤中に「4-8呼吸」動画はこちら
 4秒吸って、8秒吐きます。呼吸の質が変わるだけで、1日の代謝も変わります。

③仕事中に緊張したら「ため息呼吸法」動画はこちら
 息を吐くことを意識すると、呼吸が深くなりやすくなります。

④就寝前に、深く息を吐く
 寝ている時は自然に腹式呼吸になります。ベッドの中で深く息を吐くだけでも、呼吸を整える練習になります。

 ダイエット効果を高めるコツは、「吐く時間を長くする」ことです。発声は呼吸運動です。長く吐くほど、腹筋群・横隔膜・肋間筋が働き、代謝アップにつながります。

 電話応対は日常的に声を使う仕事です。正しい声の出し方を心がけることで、声だけでなく、身体も健康で美しく変わっていきます。ぜひ、毎日の業務の中で意識してみてください。

秋竹朋子
PROFILE
秋竹朋子
ビジネスボイストレーニングスクール「ビジヴォ」代表。「声」「話し方」に問題を抱えるビジネスパーソンを4万人指導。400社の企業研修を行う。音楽家ならではの聴力と技術を駆使した、「超絶対音感」によるボイストレーニングが話題を呼び、TVなど多数出演。著書に、『年収の9割は声で決まる! 「できる人」だけが知っている声の出し方』『話し方トレーニング』『「話し方」に自信がもてる 1分間声トレ』

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会員限定2026年06月20日 00時00分 公開

2026年06月20日 00時00分 更新

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