コラム
第17回
ダイエットというと食事制限や運動をイメージしますが、実は発声も身体の使い方を変える重要な要素です。
正しく声を出すことは、呼吸・姿勢・筋肉の働きを連動させる行為です。実際に、声が通らない、声の出し方を間違えていた方が、正しい発声法に変えただけで、お腹周りが細くなったり、顔が引き締まったりというお声をたくさんいただきます。
発声は“インナーマッスル運動”です。声は口だけで出していると思われがちですが、実際には全身運動です。声を支える腹横筋や横隔膜などを自然に使うため、姿勢が整い、内臓が引き上がり、代謝が上がります。ボイストレーニング後に「お腹の内側が筋肉痛っぽい」と感じる方が多いのはそのためです。
痩せるために重要なのは「呼吸の質」です。呼吸が浅いと代謝が落ち、脂肪が燃えにくくなります。反対に、正しい発声による深い腹式呼吸は、酸素をしっかり取り込み、体温が上がりやすくなり、自律神経が安定することで良い姿勢もキープしやすくなります。研修や講師業など、普段から話すことが多い人が痩せやすい傾向にあるのは、無意識に“呼吸運動”を続けているからです。
また、人は声を出すたびに、頬・あご下・口角・舌の筋肉を動かしています。とくに明瞭な発音は、顔のたるみや二重あごの防止にもつながります。
ボイストレーニングで声が出るようになると、姿勢や呼吸が整い、代謝も上がりやすくなります。だからこそ私は、正しい発声で普段から話すことを「話すだけダイエット!」だとお伝えしています。
今日から始められる簡単なメニューを紹介します。
①朝、1分だけ「ン〜〜」でハミング
鼻腔と胸に響かせるハミングは、声の響きを目覚めさせる方法です。
②通勤中に「4-8呼吸」(動画はこちら)
4秒吸って、8秒吐きます。呼吸の質が変わるだけで、1日の代謝も変わります。
③仕事中に緊張したら「ため息呼吸法」(動画はこちら)
息を吐くことを意識すると、呼吸が深くなりやすくなります。
④就寝前に、深く息を吐く
寝ている時は自然に腹式呼吸になります。ベッドの中で深く息を吐くだけでも、呼吸を整える練習になります。
ダイエット効果を高めるコツは、「吐く時間を長くする」ことです。発声は呼吸運動です。長く吐くほど、腹筋群・横隔膜・肋間筋が働き、代謝アップにつながります。
電話応対は日常的に声を使う仕事です。正しい声の出し方を心がけることで、声だけでなく、身体も健康で美しく変わっていきます。ぜひ、毎日の業務の中で意識してみてください。
