遠藤製作所、ウフル支援のもと受注業務を刷新

遠藤製作所(新潟県燕市、渡部大史代表取締役社長)は、ゴルフブランド「EPON GOLF」の受注業務効率化を目的に、SalesforceとAmazon Connectを連携した受注センターシステムを構築した。新システムは、ウフル(東京都港区、園田崇史代表取締役社長CEO)が支援し、約2カ月で構築され、2025年7月から稼働を開始した。

遠藤製作所は、国内外の直営店やプロショップを中心に、顧客ごとの要望に応じたカスタムクラブを販売している。電話やFAXによる受注が主流だったが、電話対応では聞き間違いや情報入力のミスが発生しやすく、また、業務の属人化が課題となっていた。そこで、受注業務全体の見直しを進め、SalesforceによるWeb受注やクラウドFAXに続き、電話受注の効率化としてCTIシステムの導入に取り組んだ。

新システムでは、注文内容に応じて外部センターや営業担当者に自動振り分けを行う3系統の受電フローを設計。オペレータはSalesforce上で顧客情報や注文履歴、在庫を確認しながら応対でき、専門知識がなくても正確に受注処理が行える体制を整えた。開発にあたっては、ウフルがAmazon Connectの設計・導入を担当し、Slackなどを活用したアジャイル型の進行で短期間構築を実現した。

システム稼働後は、受注の標準化と精度向上により、営業担当者が本来業務である顧客対応や市場分析に集中できるようになった。Salesforce上に蓄積されたデータはTableauで可視化され、販売戦略やマーケティング施策への活用も進んでいる。

2025年10月30日 14時30分 公開

2025年10月30日 14時30分 更新

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