コラム
第128回
医療系ドラマといえば、なんたってドクターXが歴代No.1の、わたちゃんです。お気に入り女優の米倉涼子さん主演ですし、プロフェッショナルとして困難な仕事に立ち向かう姿には感動させられますよね。
さて、医療ドラマって、ストーリー展開はわりと「あるある」な感じが多いにもかかわらず、なぜこんなにも医療ドラマが生まれ続けるのでしょうか?
その理由のひとつは、「身近さ」と「遠さ」の不思議な両立にあります。病院という場所は、誰もがいつお世話になるか分からないほど、私たちにとって身近な存在です。入院や通院の経験がある人も多く、「うちの病院とは違うな」なんて自分の経験と比べながら見ることもできます。一方で、手術室で医師や看護師が何を話しているのか、医療スタッフの関係性、治療法がどう決まるのかなど、私たちには知りえないベールに包まれた「遠い世界」でもあります。この「近くて遠い」世界を描くことが、視聴者の興味を引きつけます。また、ハラハラドキドキする緊迫感や、人間関係の面白さなど、エンターテインメントとしても非常に魅力的です。シリアスなだけでなく、笑いや温かさ、ミステリー要素が盛り込まれることもあり、私たちを飽きさせません。
しかし、人気の秘密はそれだけではないようです。人間の生死を扱った物語は非常にドラマチックで、見ている人の心を大きく揺さぶります。人の死は、人が抱える不安や怖いもの見たさといった感情を刺激し、視聴者を強く引きつけます。医療ドラマは人の生死に関わる職業を描いているため、人が死ぬシーンを自然にストーリーに組み込むことが容易なのです。いつ、どこで、どのように人が亡くなっても、医療ドラマなら物語として成立してしまうんですね。
さらに、超高齢化社会ではドラマを見る層全体が高齢化しています。高齢者にとって、健康面の不安は非常に身近な問題です。そのため、自分がいつ病院のお世話になるか分からないという不安を抱える高齢者層にとって、医療ドラマは目が離せないテーマとなり、ニーズが絶えず存在し続けているのです。また、医療ドラマは、「善対悪」「有能対無能」といった対立の構図が描きやすいという特徴もあります。権力やお金を巡る争い、信念の違いなどが物語の大きな軸になり得ます。医師と看護師といった職種の間での恋愛ドラマも絡めやすい点も人気の要因でしょう。単なるエンターテインメントとしてだけでなく、医療知識や医療倫理、現場の苦労について理解を深める教養番組としての側面も持ち合わせています。
ということで、ドラマを見ていると、フィクションだと分かってはいても、リアルにわが身の病気や手術が気になってくるお年頃になってきました。でも、あまり自分の健康とは紐づけしないで、あくまでドラマとして、今後も医療ドラマを楽しんでいきたいと思います。

2025年09月20日 00時00分 公開
2025年09月20日 00時00分 更新
コールセンター白書Plus+
コールセンター白書Plus+ 第3回「オペレータの正社員化と変化する人…
正社員採用拡大のインパクト
ロート製薬、テックタッチ「AI Central Voice」導入し要約…
キューアンドエーグループ、「オペレーターコンテスト2025」を開催
コールセンタージャパン 2026年2月号(1月20日発売)
特集コールセンター/CRM市場2025年重大ニュース第2特集コールセン…
スキマ時間で声を変える! 毎日できるボイストレーニング
2026年2月号 <スキマ時間で声を変える! 毎日できるボイストレーニ…
秋竹朋子
千客万来 百鬼夜行
2026年2月号 <千客万来 百鬼夜行>
多和田 元