青森県庁は、ecbeing(東京都渋谷区、林 雅也代表取締役社長)が提供する生成AIチャットボット『AIデジタルスタッフ』を公式ウェブサイトに導入した。2025年12月1日より運用を開始しており、Q&Aメンテナンス工数の削減や運用コストの低減、県民向けサービスの利便性向上を実現している。
AIデジタルスタッフは、ChatGPTを基盤に開発されたAIエージェント型チャットボット。指定したウェブサイトの情報を自動で読み込み、自然な対話形式で24時間365日問い合わせ対応を行う。事前のシナリオ設定やFAQ登録が不要で、サイト更新時には最新情報を自動取得できる点が特徴となっている。
青森県庁では、従来、シナリオ型チャットボットを運用していたが、回答精度やQ&Aメンテナンス工数の大きさが課題となっていた。各部署への確認作業やQ&A追加登録に多くの負担が発生していたことから、ウェブサイト情報を活用して回答を自動生成するAIデジタルスタッフを導入した。
導入後は、大雪時の除雪情報や熊の出没情報、観光・伝統工芸品に関する問い合わせなど、多様な質問への自動対応を実現。また、2026年開催予定の「青の煌めきあおもり国スポ・障スポ」に関する質問例文を設置し、関連情報への誘導にも活用している。
さらに、災害発生時にはウェブサイトへ掲載した情報を即座にAI回答へ反映できるため、迅速な情報発信手段としても評価されているという。
運用面では、月間利用件数が従来の約1600件から約3700件へ増加したほか、月額運用コストも約22万円から5万円へ削減。従量課金が発生しない定額制により、費用を抑えながら安定運用を実現している。
また、従来必要だったAI向けQ&A作成作業が不要となり、「ホームページを更新すればよい」というシンプルな運用フローを構築。県庁職員が庁内検索ツールとして活用するケースも増えており、行政業務全体の効率化にもつながっているという。

2026年06月03日 03時34分 公開
2026年06月03日 03時34分 更新