ふくや 元満 千鶴 さん

2025年6月号 <サービスのプロに聞く>

元満 千鶴 さん

ふくや
大野城店 店長
元満 千鶴 さん

高校卒業後、ふくやに入社。店舗スタッフやコールセンター、工場見学のアテンド、本社勤務などを経験。店舗勤務は、キャリアの約半分を占める20年間、従事し、さまざまな店舗の店長を経験。会社全体の人材育成にも力を入れ、昨年、社内の接客コンテストを企画、運営。「自分のファンづくり」を意識した接客を心掛けている。

「自分の大事な人のお客様」をもてなす!
来店の前後を想像し“おせっかい”を実践

 元満千鶴さんが店舗に入ると、まず、1人ひとりに声をかけ、ほめたり、不安な点を確認してまわる。スタッフが笑顔になる。元満さんは、「スタッフのモチベーション維持は、店長の重要な仕事のひとつ」と語る。

 高校卒業後、めんたいこを製造販売する、ふくやに就職した元満さんは、約30年にわたり店舗やコールセンター、工場見学のアテンド・広報活動などさまざまな場所で接客に従事してきた。

 「入社当初は、バブル期で大型店舗の開設が相次いでいました。同期が約60名いましたが、大卒などの年上の同期に混じり社会人の基礎を勉強する日々でした」と振り返る。店舗に配属されると悩む暇もないほど忙しく“見て覚える”の日々。創業者の理念である「感謝の気持ちを忘れない」を合言葉に、先輩社員の背中を見て、顧客に寄り添い続けた。

目指すのは「自分のファンづくり」
緊張せずに大切な人として接する

 最初に接遇を意識したのは、「自分のファンづくりが大事」という上司の言葉だ。元満さんは、「どうすればファンになってもらえるかわからない」と率直に質問したところ、「自分の大事な人の、大事なお客様を想像しなさい」と指導されたという。

 その指導の意味について元満さんは、若い頃は「大事な人が来店したと思うと、緊張し、接客はうまくいきませんでしたが、その大事な人が大事にしている人、つまり自分とは直接つながりがない方が来店した、と考えれば心配りや気配りを考え、冷静に対応を考えることができたのです」と説明する。

 当時、10代の元満さんにとって、大事な人と言われて真っ先に浮かぶのは恋人や親友。その親や恩師が来店した場合、どう声をかけるか考え、おもてなしを追求した。

 「具体的な相手の顔を思い浮かべると、おせっかいの気持ちが自然と芽生えました。雨が降っていればビニール袋で包んだり、用途や手のふさがり具合で袋を紙にするかビニールにするか判断するなどちょっとした気遣いに考えがおよぶようになっていきました」(元満さん)

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会員限定2025年05月20日 00時00分 公開

2025年05月20日 00時00分 更新

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