三菱UFJ信託銀行、生成AIで社内問い合わせ業務の一部を自動化

担当部署の対応時間を5割削減

三菱UFJ信託銀行(東京都千代田区、長島 巌取締役社長)は、クラウドベンダーのカサナレ(東京都渋谷区、安田喬一代表取締役)との共同検証の下、行内ヘルプデスクの問い合わせ対応業務を一部自動化した。

金融市場取引業務は専門性の高い業務が多岐にわたり、社内外からの問い合わせ対応にも高度な専門知識が求められる。同行の窓口では、ナレッジ検索と回答に膨大な時間を要するため、AI技術の導入を検討してきた。

共同検証では、同行専用のアルゴリズムを開発し、同行が保有する、システムの仕様書や業務マニュアル、FAQなどを生成AIに学習させた。PoC段階で正答率9割を達成するなど、本技術を活用することで、高度な金融知識を必要とする問い合わせにも対応できると判断し、2024年4月から業務利用を開始した。

導入後は上図に示す通り、自動対応が可能になり、専門部署の対応工数を5割削減。対応領域を拡充すれば、年間数十万時間以上の効率化が見込めるという。

今後は、整備したデータ群を活用し、AIエージェントの構築も検討している。

2024年09月26日 11時58分 公開

2024年09月26日 11時58分 更新

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