KDDIは2024年3月、AIスタートアップのELYZA(東京都文京区、曽根岡 侑也代表取締役)と資本業務提携を締結した。KDDIグループ側でELYZAの株式を53.4%取得(KDDI 43.4%、KDDI Digital Divergence Holdings 10.0%)することで合意。これにより、ELYZAはKDDIグループの連結子会社となる。
KDDIは2023年5月に生成AIの実業務での活用を開始。具体的には、企画業務におけるリサーチや企画立案、クリエイティブ業務支援、文書作成支援で活用している。今年3月からは、LINEアカウント「auサポート」の問い合わせ対応など、顧客サポートでも生成AIの活用を拡充している。
本提携により、ELYZAが有する大規模言語モデル(LLM)の研究開発力とKDDIグループの計算基盤およびネットワーク資源を組み合わせ、生成AIの社会実装を目指す。具体的には、2024年春から順次、①オープンモデル活用型の日本語汎用LLM開発、②領域特化型のLLM開発、③生成AIを活用したDX支援・AI SaaSの提供など、企業・自治体向けに生成AIのサービス提供を進める。また、KDDI関連会社である大手BPO アルティウスリンクと連携し、企業・自治体のコンタクトセンター対応業務のDX化を推進する。
ELYZAは2024年3月に700億パラメータのLLM「ELYZA-japanese-Llama-2-70b」を発表したほか、同社が独自開発した大規模言語モデル群「ELYZA LLM for JP」を今春中にAPIで提供開始する。
<関連記事>
・ELYZA、700億パラメータの日本語特化型LLMを開発
(https://callcenter-japan.com/article/6938/1)
<関連サイト>
「ELYZA LLM for JP」デモサイト
(https://elyza.ai/lp/elyza-llm-for-jp)
2024年03月21日 14時25分 公開
2024年03月21日 14時25分 更新