テクマトリックス(東京都港区、由利 孝代表取締役社長)は2024年2月22日、都内でコンタクトセンターおよびカスタマーサービス向け展示会「CRM FORUM 2024」を開催した。同イベントでは、テクマトリックスと協賛パートナーによる35のセッションのほか、最新ソリューションを体験できる展示エリアを設置。生成AIに関連したツールが数多く展示され、多くの来場者で賑わった。
開催に先立って行われた基調講演では、テクマトリックス取締役常務執行役員の鈴木猛司氏が登壇。「CXと生成AI」をテーマに掲げ、同社が2010年から実施しているコンタクトセンターの意識調査結果について解説した。鈴木氏は、調査結果から多くのコンタクトセンターの共通課題として、「生産性向上」「顧客満足度向上」「品質向上」「利益向上」の4つを挙げた。「重視すべき課題に関して、2010年の調査結果では『顧客満足度』が圧倒的1位だったが、2016年以降、『生産性』が『顧客満足度』を上回り、大きな転換点となりました。今後、日本国内では今後労働人口が大幅に減少することが間違いなく、顧客対応の自動化は必須課題といえます。生成AIの台頭に期待したい」(鈴木氏)と述べた。講演の後半では、2023年4月にタイ バンコク市内に創設した現地法人「TechMatrix Asia」や、今年1月にAIベンダーのモビルス(東京都港区、石井智宏代表取締役社長)との業務提携に関する概要についても言及した。
特別講演は「努力の果てに掴んだ成功」と題して、元プロ野球選手の松坂大輔氏が登壇。野球を始めたきっかけから横浜高校時代の全国大会でのエピソード、寮生活での厳しさやメジャーリーグと日本プロ野球の違いなどを語り、参加者は熱心に耳を傾けた。
そのほか、出展企業各社が、生成AI活用やCX向上などのテーマで多くの講演を行った。
2024年02月28日 13時39分 公開
2024年02月28日 13時39分 更新