2023年3月号 <事例研究>

大嶌屋

事例研究

大嶌屋

農家直送型の通販ビジネスを支える
オペレータの「提案スキル」の育み方

全国380軒の農家直送による野菜・果物の通販事業を展開する大嶌屋。テレビCMや新聞広告を契機とした電話受注を中心とする一方で、定期購入の案内や季節を問わない加工品を紹介するアウトバウンド業務も積極的に実施している。新卒社員は、最初の研修でアウトバウンド業務を経験し、「消費者に寄り添う顧客対応」の習得を図っている。

 食品通販事業を展開する大嶌屋は、2005年に馬刺の通信販売事業に着手して以降、果物・野菜の販売を順次展開している。同社のビジネスモデルは、通信販売を通して契約農家から直接、エンドユーザーに向けて届ける産地直送を強みとする。

 主力製品である、みかん・りんごの出荷時期は概ね9月〜翌4月。一方で、オフピークにあたる夏季は、アウトバウンド業務に集中する。むやみな架電はロイヤルティ低下・離反の可能性もあるため、過去に購入経験のある顧客を購入回数に応じてカテゴリ分けし、購入の多い顧客から順に架電していく。

管理本部兼システム開発部兼コンサル事業部 部長の高稲耕作氏

管理本部兼システム開発部兼コンサル事業部 部長の高稲耕作氏

図 「大嶌屋」のビジネスデル

図 「大嶌屋」のビジネスデル

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Center Profile

センター

日本全国の農家380軒と契約し、果物や野菜、馬刺などの産地直送サービスを展開。受注の9割を電話が占め、オンライン販売は1割程度。商品出荷のオフピークと位置づけている夏季は、アウトバウンドにも注力。電話による受注のうち、約4分の1がアウトバウンドが契機となっている。応対時間は平日・土曜9時〜21時のシフト制。

 

2024年01月31日 18時11分 公開

2023年02月20日 00時00分 更新

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