＜コーナー解説＞
店舗など、コールセンター以外を含めた接客やサービスのプロにその心構えやノウハウを聞きます。
コンセプトは『応援』すること
全国各地の食材を通じて「人の環」を作る
47都道府県レストラン 箕と環
代表
川野 元基 さん
Profile
バンドマンを経て、青山のバー「レッドシューズ」に就職。バーでは、「音楽活動をしている人を応援する場所」づくりにまい進していた。全国の地域の食材、レシピを活用したレストラン「なみへい」の開業に際し、店長となる。2019年、なみへいが閉店すると、店舗とコンセプトをそのまま受け継ぐ形で、「箕と環」を開業。現在に至る。
神田のオフィス街を抜けた路地裏にある「箕と環」。全国の地域の食材とレシピをもとに、月替わりでさまざまなメニューを出すレストランだ。
店長の川野さんは、料理人として修業を積んだ経験はない。しかし、自治体や農家など、さまざまな支援者から食材を仕入れる際に、調理法やおいしい食べ方を教わり、その地域に根付いた料理を提供している。
川野さんは、「初めて扱う食材もあります。自分は、その食材を扱うプロではありません。だからこそ、その食材を熟知している方によく聞くことを意識しています」と説明する。
仕入れ先だけではなく、来店した顧客からも話をよく聞くという。
「都内ではあまり見られない食材、料理を提供しているので、お客様から、懐かしいという声や、他にもこんな食べ方があるという声をいただきます。他の調理法や関連する別の食材の話を聞き、次のメニューに活かすこともあります」（川野さん）
このように、仕入れ先と顧客の声を吸収し、同店のメニューは拡がりを見せている。
2024年01月31日 18時11分 公開
2022年12月20日 00時00分 更新
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