Editor's Eye 

CS News Watch(13) ついに登場した「AIファースト」型Webサイト

Markdown表示に改変

直近のCS関連ニュースのなかから、興味・関心を惹いたものを独自にピックアップする「CS News Watch」。今回は、「AIファースト型Webサイトの登場について取り上げます。

ついに、Webサイトそのものを生成AIに最適化する企業が登場した。
ISPやレンタルサーバー事業などを展開するインターリンク(東京都豊島区、横山 正代表取締役)は、ホームページを「AI用に最適化する」とリリース。従来のHTMLベースを廃止し、Markdown(.md)ファイルに変換している。
具体的には、以下のスタイルになっている。

●全コンテンツページを .md(Markdown)形式に変換
●llms.txtを設置(AIエージェント向けの構造化された案内ファイル)
●各ページにYAMLフロントマターでメタデータを付与
●robots.txt に「AI agents welcome」を記載
●唯一のHTMLファイル = Markdownレンダラー

次の画面が同社のトップページだ。

インターリンク社のトップページ
インターリンク社のトップページ(クリックして拡大)

なお、URL末尾に「?view」(Markdownファイルを見やすく整形して表示するMDビューワー)をつければ、次のように表示され、人間にも読みやすくはなる。

同社は、「Webサイトの読者はもう人間だけではありません」と宣言。「華やかなバナー画像も、CSSアニメーションも、JavaScriptのインタラクションも、AIには何の意味もありません。むしろノイズ」とし、構造化された正確な情報を表示する手段としてMarkdownを採用した。
現在はコーポレートサイトのみだが、今後、FAQやサポート情報、過去ニュースアーカイブもMD化する方針。ただし、会員マイメニューや、申し込みフォームなどは人間が操作する前提のため、現状を維持するとしている。

2月に更新した特集記事「2026年のAIとCX」のなかで、有識者の面々も「Webサイトのコンテンツは変わる」と予言していた。アクセンチュアのソング本部、マネジメント・ディレクターの坂本佳子氏は、「『雰囲気が良い』的な曖昧な情報では通用しない。AIが読みやすい構造で一次情報を提供する必要がある」と指摘していたが、インターリンクの取り組みはそれに近い。

ここまで振り切れるかは業種・業態や扱うプロダクト/サービスによる。インターネット・サービスという、AIファーストに親和性の高い同社ならではという見方もできるが、「Webサイトの読者は人間だけではない」という点はすべての企業に共通している。AI検索が当たり前になった今、まずは「AIに選ばれる」ことが企業の顧客接点にとって最大の課題となりつつある。その意味では、インターリンクの取り組みはひとつの試金石になる可能性はありそうだ。

顧客接点の一大拠点であるコールセンターやコンタクトセンターは、そうした「AIから情報を提供された消費者」「AIをまとった消費者」に直接、対峙する役割を担う。消費者が何を見て、何に困って電話やメールしてきたのか。これを全社にフィードバックし、一次接点であるWebサイトにフィードバックする役割はこれまで以上に重いものとなるはずだ。

2026年04月14日 11時02分 公開

2026年04月14日 11時02分 更新

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