企業におけるAIエージェントの実践的な活用を支援し、CX/EXや業務効率の抜本的な改善を目指す業界団体として、AICX(AI Customer Experience)協会(東京都新宿区、小栗伸、小澤健祐代表理事)が設立された。
生成AI技術は急速な発展を遂げているものの、活用はまだ部分的であり、より本格的な社会実装のために「AIエージェント」が注目されている。
AIエージェントとは、自律的に判断・行動し、特定の目的に向けて人間をサポートする知的ソフトウエアシステム。たとえば、営業支援AIエージェントであれば、過去の商談データや市場動向から成約確率の高い見込み顧客を特定し、顧客との会話履歴や商品知識を基に最適な提案内容をリアルタイムで提示。さらに、商談後の進捗管理や必要なアクションを自動で実行し、営業担当者の業務効率を大幅に向上させる。
しかし、現状のAIエージェント活用には、技術・人材の不足やデータの分断などの課題が残っている。課題克服に向けて、顧客との全接点データの一元管理やAIエージェントがリアルタイムでアクセス可能な統合データプラットフォームの構築、各部署横断型の組織編成などに取り組む先進企業もあるなかで、同協会ではAIエージェント活用の最新事例の共有を通して、活用の推進を図る。
代表理事は小栗 伸氏、小澤健祐氏。
小栗氏はAI Booster、Visionary Engineの代表取締役のほか、コンタクトセンターアワード、ピッチコンテストの審査員も多く務める。新規事業創出、サービスデザインを専門とする同氏はもともと大手事業会社にて、12のAIプロジェクトを事業化。IFデザインアワード最高賞をはじめ、国内外で20件の賞を受賞している。
(小栗 伸氏)
小澤氏は生成AI教育事業を展開するCynthialy 取締役、Visionary Engine 取締役、AI HYVE 取締役のほか、生成AI活用普及協会常任協議員であり、書籍「生成AI導入の教科書」のほか、1000本以上のAI関連記事を執筆。また、Google「Gemini」アドバイザーとしても活動。AIに関する講演、メディアにも多数出演している。
(小澤健祐氏)
なお、同協会は2月18日?19日にオンラインイベント「AI Agent Day2025」を開催予定。生成AI活用の国内における識者が多数、登壇する予定だ。
2025年01月24日 11時40分 公開
2025年01月24日 11時40分 更新