ワインショップ・エノテカ 大阪店・グランフロント大阪店の2店舗で店長を務める山﨑大地さんは、2024年「エノテカ・グッドサービス・コンテスト」のグランプリ(グラン・コンシェルジュ)に輝いた。コンテストは、社員の接客力と専門性の向上を目的にエノテカが21年から開催。例年、100名を超える応募がある。筆記や実技、“推しワイン”のプレゼンテーションと、最終審査への道のりは険しい。
その頂点に輝いた山﨑さんには、顧客を笑顔にするとっておきの“技”がある。ここぞという時に、「子持ちししゃもと白ワインをそのまま合わせたら、本当に合いませんでした。魚卵の臭みが出て、非常にししゃもが苦くなり、ワインの風味がすべて飛びます。絶対にマネしないでくださいね!」と、失敗談を披露。顧客を笑顔に変えてしまう。
これには、山﨑さんの「究極のコミュニケーションは笑顔」という持論が関係する。学生時代から接客業に通算20年近く携わり、「人を笑わせることは、なかなか大変。笑うとは、警戒心を解くことだからです。しかし、一度笑ってもらえると、そこから話が弾みだします」と述べる。
そして、失敗談を話すのは、「ワインのプロのソムリエも、シンプルな失敗をすると知れば、お客様の心のハードルが下がり、笑顔も生まれやすい。会話が弾みやすくなるだけでなく、私やワインに親しみを感じていただきたいのです」と思いを語る。
そんな山﨑さんは、接客時間を約10分に設定している。
会員限定2025年01月20日 00時00分 公開
2025年01月20日 00時00分 更新