AIベンダーのUmee Technologies(東京都調布市、新納弘崇代表取締役)は2024年6月、パーソル プロセス&テクノロジー(以下、パーソルP&T)と共同で、営業商談データを起点に、商談の勝機をAIが解析する「セールスイネーブルメントコンサルティングサービス」をリリースした。
パーソルP&T は、約20年にわたるアウトソーシング事業で、1600社以上の業務改善やビジネスプロセスの設計、運用の実績を持つ。一方でUmee Technologiesは、営業活動をAIで科学的に分析し、スキルアップに活かす育成サイクル「イネーブルメントサイクル」を提唱し、商談のベストプラクティスをAIで可視化する営業支援プラットフォーム「Front Agent」を展開。今回発表した支援サービスでは、両社の共同事業として、同ツールの導入支援から定着に向けた運用設計、営業社員の育成サイクルのコンサルティング支援まで一気通貫で行う。
具体的な支援プロセスは上図に示す通り。Front Agentでヒアリングや営業提案、問い合わせなどの日々の営業活動で蓄積した応対履歴をもとに商談構成やキーアクションを可視化、営業活動の“勝ち筋”を特定。これにより、従来「感覚的」とされていた育成サイクルを、データや数値に基づいて客観的に改善し、短期的かつ持続的な成果の創出に導く。
パーソルR&T執行役員 セールスマーケティング事業部 事業部長の泉 忠治氏は、「今回発表されたコンサルティング支援サービスにとどまらず、Front Agentの特性を活かして、営業活動をAIで課題解決できる営業改善パッケージを提供していきたい」と述べた。
2024年06月10日 13時24分 公開
2024年06月10日 13時24分 更新