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世田谷区、生成AIチャットボットを内製開発し全職員に提供

東京都世田谷区(保坂展人区長)は、日本マイクロソフトが提供するクラウドコンピューティングサービス『Microsoft Azure』 上に生成AIを活用する環境を構築。同コラボレーションプラットフォーム『Microsoft Teams』上で利用できる生成AIチャットボットを開発し、全職員を対象に提供を開始した。

生成AI活用イメージ

チャットボットの概念図
 
同チャットボットは、情報システムコンサルティングを展開するクラウドネイティブ(東京都港区、齊藤愼仁代表取締役)のノウハウ提供のもと、同区のDX推進担当課の職員チームがローコードツールなどを活用し、内製開発した。通常業務と兼務でありながら、短期間で自治体活用におけるセキュリティ要件もクリアしたうえですべての工程を完了させた。また、同区で正式採用し職員が業務利用するMicrosoft Teamsに限定することで、利用促進と不適切な利用の抑止を図った。このほか、チャットボットのキャラクターを「明るくポジティブ」「絵文字をよく使う」などの性格に設定することで、親しみやすさを演出するなどの利用促進策も講じている。

チャットボットの性格設定

生成AI活用プロジェクトの第一弾として2024年1月に稼働を開始。チャットボットを実際に利用した職員127名を対象にしたアンケート結果によると、「生産性の向上を実感した」と回答した職員は73%と多くの支持を得られたことが分かった。また、通常業務では1日平均約34分の削減、アイデアや企画の素案作成については1回の処理につき平均約77分削減したという回答も得られた。
 

2024年03月15日 13時00分 公開

2024年03月15日 13時00分 更新

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