オリエントコーポレーション(オリコ)
今月のPOINTS!
■システム概要
信販会社大手のオリコは、顧客体験の価値向上や労働者不足を鑑みて、デジタルチャネルの拡充を検討。債権の初期延滞に対する督促業務に生成AIを搭載したチャットボットを利用するべく実証実験を実施した。導入したのは債権管理・回収に特化した「CE Collection」(クレジットエンジン)の生成AIチャット機能だ。
■選び方のポイント
クレジットエンジンが豊富な導入実績を保有することや、要求に対して、迅速なスピードで対応と解決を行うこと。そして、債権回収のプラットフォームに、生成AIチャットボットを実装した開発実績を有していることが、導入の決め手になった。
■使い方のポイント
オペレータと同水準の入金交渉が可能かを検証するために、入金約束取得率80%をKPIに設定。また、法令違反やハルシネーション(事実誤認の出力)のリスクを回避できるかどうかも検証。実証にあたっては、督促業務にあたるオペレータが顧客役として試行し、その結果を生成AIのプロンプトに反映させている。
信販会社大手のオリエントコーポレーション(以下、オリコ)は、ショッピングクレジットやクレジットカードなどを手がける。
個人向けの与信と回収の両面において、豊富な知見と実績を持つ。
クレジット利用者に対し、“好きなときに、好きな場所で困りごとを解決したい”というライフスタイルの変化に対応すべく、生成AIを使ったチャットボットの実証実験(PoC)を実施した。
実施期間は、2025年2月21日〜3月31日で、カード・オートローンの債権の初期延滞(支払期日から1カ月以内)の督促業務に生成AIを搭載したチャットボット利用した(図)。
会員限定2025年06月20日 00時00分 公開
2025年06月20日 00時00分 更新