愛知県警察本部は、特殊詐欺被害の未然防止に向けた取り組みとして、「令和8年度 特殊詐欺被害防止コールセンター委託業務」を開始した。業務はグローバルキャスト(愛知県名古屋市、川口英幸代表取締役社長)が受託し、開所式も実施した。オートコールや個別架電を活用し、県民や金融機関に対する能動的な注意喚起を行う。

同警察本部は、「オレオレ詐欺」や「還付金詐欺」など特殊詐欺の手口が年々巧妙化・高度化している状況を踏まえ、被害防止策の強化を進めている。今回の業務では、詐欺の前兆情報に基づき対象地域へ自動音声による緊急広報を行うほか、警察が押収した名簿を活用し、被害リスクが高い対象者へ直接架電する。また、留守番電話設定率などの防犯実態調査も実施し、今後の施策高度化につなげる。月平均1万2500件以上の発信を予定している。
また、同警察本部では、電話による注意喚起に加え、防犯アプリの利用促進も進める。アプリでは特殊詐欺に関する警戒情報を受信できるほか、防犯機能の利用も可能で、県民の防犯意識向上につなげる狙いだ。
グローバルキャストは、国内専用のクローズド環境で運営を行い、ICカードによる入退室管理や電子機器持ち込み制限など、個人情報保護を重視した体制を構築する。専任責任者を配置し、警察との連携体制も整備する。
今後は、架電データや実態調査結果を活用し、防犯施策の高度化や他地域への展開も視野に入れながら、テクノロジーとオペレーションを組み合わせた新たな犯罪抑止モデルの構築を目指す。
2026年05月13日 11時33分 公開
2026年05月13日 11時33分 更新