コールセンター白書Plus+ 

コールセンター白書Plus+ 第7回  生成AI「要約による生産性向上」の成果と落とし穴

生産性向上の一方でVOC分析には課題

月刊コールセンタージャパン編集部が毎年、発刊しているデータブック「コールセンター白書」。2025年版から、注目データを抜粋、補足説明する不定期連載「データで読み解く“今と未来” コールセンター白書Plus+」。第7回は、「生成AIによる要約」についてレポートします。

※コールセンター実態調査:
コールセンタージャパン編集部が毎年、実施しているアンケート調査。定期購読企業を中心に約300問におよぶアンケートを実施。対象は事業会社のコールセンターマネジメント層で、原則としてBPOベンダーは除外(業務委託側は対象)。センターの規模、運営モデル、マネジメント課題、IT導入傾向、対応チャネル、VOC活動、カスハラ対策、AI活用状況などを聞いている。「コールセンター白書2025」の購入はこちら。Kindle版はこちら

生成AIは、コールセンターでは主に「顧客対応結果の要約」で活用されていることは周知の事実だ。

対応後の後処理時間を削減できるという成果は、極めて可視化しやすい。仮に現在、100名のオペレータで月間10万件のコールにATT(平均通話時間)が6分、ACWの平均5分で対応している極めて多忙なセンターがあったとすれば、あくまで机上の計算ではあるが、以下のような成果が期待できる。

●現状のAHT = ATT(平均通話時間)6分+ACW(後処理時間)5分 = 11分
月間の総労働時間=10万件×11分 =110万分
1名あたりの月間能力=110万分÷100名=1万1000分(1日7.5時間で26日間の労働力が必要)

●ACW短縮後の総労働時間の算出
ACWが半分(5分→2.5分)になった場合の新しいAHTと総労働時間
短縮後のAHT=ATT6分+ACW2.5分=8.5分
短縮後の月間総労働時間=10万件×8.5分=85万分

●必要人数の算出と削減可能人数の計算
現状と同じ1名あたり1万1000分の処理能力を維持すると仮定して、必要な人数を求める。
必要オペレータ数 = 85万分÷1万1000分≒77.3名

●削減可能人数=100名-77.3名=22.7名。

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会員限定2026年03月23日 17時43分 公開

2026年03月23日 17時43分 更新

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