サクサとシステム・ケイ、音声AI技術を用いたカスハラ対策のPoCを開始

サクサ(東京都港区、齋藤政利代表取締役 社長執行役員 CEO)とシステム・ケイ(北海道札幌市、蓬田健二代表取締役 社長執行役員)は、共同で音声・映像AI技術を活用したカスタマーハラスメント(カスハラ)対策の概念実証(PoC)を2025年10月より開始する。
同PoCは、今年6月に改正された労働施策総合推進法により、事業者のカスハラ対策が義務化された流れを受けたもの。現場での対応力向上と記録の透明化を目的とし、従業員の安心・安全な職場環境の実現を目指す。
PoCは次の2段階で行われる。
①通話内容のリアルタイム監視と通知
第一段階では、サクサのビジネスホン「PLATIA」シリーズに搭載された録音機能を活用し、通話データをクラウド環境に自動送信。システム・ケイのAIが音声内容を解析し、暴言や脅迫などのNGワードを検出すると、管理者にリアルタイムで通報し、録音データを保存する。これにより、初動対応の迅速化と証拠の確保が可能になる。
②映像と音声の統合解析へ拡張(2025年冬以降予定)
店舗や受付などの現場にネットワークカメラとマイクを設置し、対面でのハラスメントもリアルタイムで検出・記録できる体制を構築。LINEによる即時通知なども盛り込まれる見通しである。
 
2026年度内の製品化を予定しており、多様な業種への展開を視野に入れる。また、マルチ言語対応や既存システムとの連携強化も進め、包括的な職場安全ソリューションの構築を目指す。

2025年10月07日 14時09分 公開

2025年10月07日 14時09分 更新

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