トランスコスモス(東京都豊島区、牟田正明、神谷健志代表取締役共同社長)とモビルス(東京都品川区、石井智宏代表取締役社長)は、消費者と企業のコミュニケーション課題の解決を目的として、合弁会社vottiaを設立した。代表取締役社長は石井智宏氏。
【合弁会社の概要】
社名:vottia株式会社
株主:モビルス50% トランスコスモス50%
設立:2025年4月21日
設立時資本金(準備金含む):1億9000万円
本店所在地:東京都港区芝浦1-1-1、浜松町ビルディング15階
新会社は、「業務特化型AIエージェント」「運用一体型サービス」「多彩なユーザー接点」の3つを戦略の柱として、AIエージェントプラットフォームを提供する。
業務特化型AIエージェントは、製造、サービス、金融など各業界・業種に特化して作りこんだAIエージェントを多数提供する方針だ。石井社長は、「領域特化型アプリケーションの延長にあるユニークなポジションを狙っていきたい」と意気込む。モビルスのプロダクトの最新機能を取り込みながら、2025年10月までに第一弾のリリースを目標とする。
運用一体型サービスは、トランスコスモスのBPOサービスとの連携だ。業務とシステムの両方の知見・ノウハウを有するトランスコスモスがアセスメント設計から、導入、運用、改善まで、セットで提供。企業のAIエージェントの使いこなしを支援する。
多彩なユーザー接点は、モビルスのソリューション連携によって実現。同社が磨きこんできたチャットボットやボイスボットのUI(ユーザーインタフェース)を活用し、AIエージェントとともに提供する。「高品質、高運用、高ROIの“本当に使えるもの”を目指していきたい」(石井社長)。
このほか、合弁会社設立の狙いの1つとして、トランスコスモスが展開しているデジタルプラットフォーム『Trans-DX for Support』に業務特化型AIエージェントを連動させることによるユーザビリティ向上も上がった。トランスコスモスの牟田共同社長は、「消費者のチャネルの利用意向と企業の実装状況にギャップが生じています。より効果的な顧客サポートを実現するうえで必要かつ重要な取り組み」と説明する。Trans-DX for Supportは累計100社に導入しており、導入企業の持続的な成長を支援するとともに、2025年度中に導入社数を200社に拡大する予定という。
2025年05月19日 16時00分 公開
2025年05月19日 16時00分 更新