アルバトロス 退職代行モームリ

2024年9月号 <センター探訪>アルバトロス 退職代行モームリ

アルバトロス 退職代行モームリ
LINEや電話で退職をサポート

寄り添いよりも「速度」
AHT3分で失礼のない対応を目指す

 「退職代行モームリ」。運営元のアルバトロス(東京都港区)は、依頼者に代わって退職の意思を企業に伝えている。

 退職の相談は月平均4000件以上にも達し、2024年6月には約1700名の退職を成功させた。相談にはスタッフ約20名/日が、LINEとメール、電話で応対。うちLINEが9割を占める。

 社員、アルバイトなどで構成するスタッフ数は41名。自身も退職で悩んだ経験から、「困っている人を助けたい」と入社を志すメンバーが多い。

 スタッフには、コールセンターのオペレータ経験者もいる。しかし、「業務の違いにはじめは戸惑う人も多い」と谷本慎二代表取締役は述べ、「コールセンターの多くが、お客様への寄り添いを求められるはずです。しかし当社は、企業に“退職の意思を伝えること”が任務。失礼のない範囲で、いかに短く電話を終えられるかが重要。平均処理時間(AHT)は3分です」と続ける。

 業務はストレスのかかる場面も多い。そのぶん働きやすい職場を作ろうと、服装や髪色、ネイルなども自由。シフト制も採用する。

 職場の雰囲気は、食事会を開けば皆が積極的に参加するほど良好。谷本氏は「飲み会への強制参加が、退職理由になることは業務からも心得ています。ですが、食事会後の2次会にまで全員が参加するのは、会社も私も慕われているのでは」と笑顔を見せる。

 しかし、慣れ合うだけの働き方は避けたい。「楽しく働くには経営に余裕が必要。良い状況を維持するためにも、会社の数字は皆に共有し、方向性を示しています」(谷本氏)。

“Z世代が辞めたい会社”をまとめた自著を持つ谷本慎二代表取締役
“Z世代が辞めたい会社”をまとめた自著を持つ谷本慎二代表取締役
谷本氏のデスクからは社員の働く姿が一望できる
谷本氏のデスクからは社員の働く姿が一望できる
食事を楽しむスタッフたち
食事を楽しむスタッフたち
手紙やLINEで依頼者からは感謝の言葉が寄せられる
手紙やLINEで依頼者からは感謝の言葉が寄せられる
移転前までは出社していた谷本氏の愛犬「コリオ」
移転前までは出社していた谷本氏の愛犬「コリオ」

2024年08月20日 00時00分 公開

2024年08月20日 00時00分 更新

おすすめ記事

その他の新着記事

  • スーパーバナー(コムデザイン)

●コールセンター用語集(マネジメント編)

●コールセンター用語集(ITソリューション編)

記事検索 

購読のご案内

月刊コールセンタージャパン

定期購読お申込み バックナンバー購入