アルバトロス 退職代行モームリ
LINEや電話で退職をサポート
「退職代行モームリ」。運営元のアルバトロス(東京都港区)は、依頼者に代わって退職の意思を企業に伝えている。
退職の相談は月平均4000件以上にも達し、2024年6月には約1700名の退職を成功させた。相談にはスタッフ約20名/日が、LINEとメール、電話で応対。うちLINEが9割を占める。
社員、アルバイトなどで構成するスタッフ数は41名。自身も退職で悩んだ経験から、「困っている人を助けたい」と入社を志すメンバーが多い。
スタッフには、コールセンターのオペレータ経験者もいる。しかし、「業務の違いにはじめは戸惑う人も多い」と谷本慎二代表取締役は述べ、「コールセンターの多くが、お客様への寄り添いを求められるはずです。しかし当社は、企業に“退職の意思を伝えること”が任務。失礼のない範囲で、いかに短く電話を終えられるかが重要。平均処理時間(AHT)は3分です」と続ける。
業務はストレスのかかる場面も多い。そのぶん働きやすい職場を作ろうと、服装や髪色、ネイルなども自由。シフト制も採用する。
職場の雰囲気は、食事会を開けば皆が積極的に参加するほど良好。谷本氏は「飲み会への強制参加が、退職理由になることは業務からも心得ています。ですが、食事会後の2次会にまで全員が参加するのは、会社も私も慕われているのでは」と笑顔を見せる。
しかし、慣れ合うだけの働き方は避けたい。「楽しく働くには経営に余裕が必要。良い状況を維持するためにも、会社の数字は皆に共有し、方向性を示しています」(谷本氏)。
2024年08月20日 00時00分 公開
2024年08月20日 00時00分 更新