コールセンター「DX化」の絶対条件 『シニアのデジタルシフト』講座 第26回

2024年6月号 <コールセンター「DX化」の絶対条件 『シニアのデジタルシフト』講座>

倉橋美佳

実践編

第26回

“わかりやすい情報提供”と“信頼性醸成”
葬儀業界のCXと公式サイトのあり方

日本国内での死亡者数は、年々増加傾向となっている。この死亡者数と市場規模が直結するのが葬儀業界である。昨今のコロナ禍や少子化の影響もあり、葬儀の形態に変化が見られており、まさに変革の時期を迎えている。今回は、葬儀業界のトレンドに即したWebサイトでの情報提供の重要性を把握し、Webサイトのあるべき形を考察する。

PROFILE
ペンシル 代表取締役社長CEO
倉橋美佳
2003年ペンシル入社。2016年代表取締役社長COO及び台湾現地法人台灣朋守有限公司の総経理に就任。2017年シンガポール現地法人 Digital Marketing Think Tank Pte Ltd を設立、代表就任。

 現在、日本国内の死亡者の数は、年間150万人を超えており、増加傾向にある。これらの死亡者数と直結するのが葬儀数だが、昨今のコロナ禍の影響により、葬儀を取り止めたり、人をなるべく呼ばない葬儀形式が増えている。葬儀縮小化の傾向はコロナ収束後も続いており、「家族葬」の需要が高まっているようだ。

 葬儀業の売上推移を見ると、年間50万件近くの葬儀が開催される中、売上高は大幅に減少している()。これは1件あたりの単価が下がっていることを表しており、「家族葬」を中心とした小規模葬儀が増えていることがわかる。他にも以下、いくつかの傾向が見られた。

図 葬儀業の売上高と取扱件数の年別推移
図 葬儀業の売上高と取扱件数の年別推移

◯葬儀の小規模化:少人数の家族葬の増加、高齢化が進むことによる葬儀費用の抑制傾向、核家族化などで交友関係の把握が困難

◯価格競争の激化:新規参入業者の増加(葬儀社数は2000年と比較すると5倍に)、インターネット広告などの普及により価格競争が進行

◯葬儀の多様化:一般葬が当然だった時代から価値観の変化、生前に葬儀準備の進行、一日葬や直葬、樹木葬儀など、自然葬の葬儀形式の多様化

葬儀社サイトに求められる
シニア視点での4つのポイント

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会員限定2024年05月20日 00時00分 公開

2024年05月20日 00時00分 更新

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