2022年10月号 <センター探訪>

明るい色合いの執務室

明るい色合いの執務室

席のタイプが選べる休憩室

席のタイプが選べる休憩室

席のタイプが選べる休憩室

かんでんCSフォーラム 心斎橋センター

若い人材が集まる繁華街に800席
上司はプライベートを話せる“センパイ”

 関西電力を親会社に持つ、かんでんCSフォーラムは2006年、大阪・心斎橋に心斎橋センターを開設した。

 2フロアからスタートしたが、現在は8フロアへ拡大。そのうち7フロアが執務室で、約800席が稼働中。ミナミと呼ばれ、府内でも人が集まるこのエリアは若者にも人気がある。それだけに、同センターのオペレータの多くは20代〜30代で平均年齢は若い。大阪という土地柄もあってか、芸人を目指す若者も働いているそうだ。

 マネジメントも同世代が多く、センター長でも“少し歳上のセンパイ”と慕うスタッフも多い。こうした風通しの良さから、面談では仕事についてだけでなく、プライベートな話にも及ぶ。

 例えば「結婚を機に引っ越す」と話すスタッフには、新居の近くにある拠点への異動を勧めたりもする。「新しい場所でも同じ会社で働きたい」と思うのは、働きやすさゆえだろう。センター開設当初から活躍するオペレータ。平均約3年と、コールセンターでは長い勤続年数からも、居心地の良さが見て取れる。

 設備面でも居心地を重視している。フロアごとに休憩スペースを設け、無料のWi-Fiを提供。昼食を持参するスタッフが多いことから、電子レンジや大型の冷蔵庫を完備した。自動販売機の飲料の価格を、通常よりかなり安価に設定している点も魅力だ。コールセンターといえば、女性用トイレを充実させる企業は多い。このセンターではスタッフの8割を女性が占めることから、男性用トイレを女性用に替えて数を確保したフロアもある。

 100席はある休憩室には、イタリアンレストランのパーティースペースだった名残がある。開放的な空間は憩いの場にピッタリ。大きな窓からは外が見える窓際から、ゆっくりくつろげるソファタイプ、“おひとりさま”の時間を楽しめる一人席まで、その日の気分次第で席を選ぶことができる。

“言葉”を飾る執務室も

“言葉”を飾る執務室も

生体認証でセキュリティに配慮する

生体認証でセキュリティに配慮する

 

2024年01月31日 18時11分 公開

2022年09月20日 00時00分 更新

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