生成AIにはまだ頼れない 「人の採り方、育て方」

2025年9月号 <特集>

特集

生成AIにはまだ頼れない
「人の採り方、育て方」

Part.1 <現状と課題>

採用氷河期を乗り切るEX施策
AI時代“直前”の端境期の取り組みポイント

契約の有期・無期問わず、昨今のマネジメントには「従業員と個々に向き合う」ことが求められている。従来の一括採用・一括研修・画一的なフォローアップでは、離職が増えるとともに、ネット上のクチコミで悪評が蔓延し、いわゆる「採用マーケティング」は失敗に終わる。人材確保には、個人の志向に合わせたEX(エンプロイ—・エクスペリエンス)の設計が不可欠な時代となっている。

 「採用できない」「すぐ辞める」──。コンタクトセンターでは、もはや日常ともいえるこれらの課題は今後、さらに深刻化する。

 厳しさを増す採用市場に対し、識者の多くが示唆するのが、「強調できる制度や特徴をさまざまな手段で訴求する」手法だ。

 求職者から見れば、コンタクトセンターの仕事は、どの企業もほぼ同じ。魅力的な給与、あるいは成長を期待できる教育コンテンツがなければ、求職者の目を引かない。また、どういう人が働き、どんな仕事をし、どう休んでいるのかといった自己開示もポイントだ。

 場当たり的な採用活動では、中長期的な人材マネジメントは不可能だ。就業前から退職後までを見据えた従業員体験(Employee Experience:EX)を再設計したい()。なかでも、就業前後の体験と退職時の体験を重視すべきだ。とくに地方では、人材は一巡する速度が圧倒的に早く、採用できなかった人材も貴重なリソースとなり得る。「一次選考・採用から漏れた人材のプール」は検討すべきだ。同じ理由で、“退職体験”も重視したい。就業時以上に、退職時の体験は印象に残る。“円満退社”の重要性は従来以上に高く、包括的なEX設計が人材の定着率と生産性を左右する。

 マッチング精度を高めるための情報開示に加え、価値観の共有や多様な働き方を許容する仕組みづくりで、長期定着も図るべきだ。人材確保に欠かせないのは、「人を中心に据えたマネジメント」の実践といえる。

図 従業員体験(EX:Employee Experience)ジャーニーマップ
図 従業員体験(EX:Employee Experience)ジャーニーマップ
CASE STUDY 1
ジャパネットコミュニケーションズ

激戦区でも平均的な時給で充足!
「働き手ファースト」の拠点&採用戦略

採用激戦区である福岡市、札幌市で順調に人材を確保するのが、ジャパネットグループでコールセンター事業を展開するジャパネットコミュニケーションズだ。札幌市で展開した、突出した企業ブランド力を活かした採用戦略、そして福岡市で5拠点、1400名もの人材を集め、高いサービス品質を維持している「拠点ごとのマイクロ採用マネジメント」についてまとめる。

濱永由美氏
中村結衣氏
組織開発戦略部の濱永由美氏と中村結衣氏
CASE STUDY 2
メットライフ生命保険

地域の特性を踏まえた採用戦略
キャリアパスとES向上施策で定着

東京・神戸・長崎の3拠点でセンター運営するメットライフ生命保険。いずれも採用環境は厳しく、とくに保険会社のセンターが多数、進出する長崎市は獲得競争は熾烈を極める。充実したインフラ・設備と、新卒を対象とした積極的な採用戦略、充実した研修制度などを取材した。

Part.2 <Q&A>

プロフェッショナルに訊く採用の“いま”と対策
AI活用からリファラル強化まで「難題」に挑む工夫

「ITが苦手な応募者は採っても大丈夫?」「夕方や土日に働ける人を確保したい」──人材確保に向けた取り組みが急務となるなか、採用や定着において現場が直面する“素朴な疑問”は尽きない。Part.2では、そうした現場のリアルな悩みをもとに、先進企業の実践者や専門家に具体的な対応策や考え方を訊いた。「誰を採るか」「どう育てるか」「どう続けてもらうか」──難問へのヒントを、現場の知恵から探る。

 AI活用やリファラル採用など、多様化・複雑化する採用の現場課題に対し、実践者が現場視点で対応策を紹介。ITリテラシーの許容範囲や段階的研修、柔軟なシフト制度、面接の工夫など、多角的な視点で「誰を採るか」「どう育てるか」「どう続けてもらうか」へのヒントを提示する。

回答者(順不同)
和泉 祐子 氏
和泉 祐子 氏
カルディアクロス
代表
仲江 洋美 氏
仲江 洋美 氏
ビーウィズ
執行役員 CHRO
岩﨑 隆利 氏
岩﨑 隆利 氏
JR西日本カスタマーリレーションズ
取締役
第1オペレーション事業部長
寺下 薫 氏
寺下 薫 氏
クリエイトキャリア
代表取締役社長
松下 公子 氏
松下 公子 氏
STORY
代表取締役
神宅 謙一郎 氏
神宅 謙一郎 氏
WaGaGoToプランニング
代表
栗栖 俊輔 氏
栗栖 俊輔 氏
リンクアンドモチベーション
EMカンパニー カンパニー長
角 咲来 氏
角 咲来 氏
LINEヤフーコミュニケーションズ
採用推進部

Q1AI活用が前提の職場で、ITリテラシーが低い応募者はどこまで許容すべきでしょうか?

Q2対応範囲が広く、覚える業務も複雑で新人が混乱します。初期研修の工夫はありますか?

Q3離職率の高い、あるいは確保が難しい時間帯(夕方や土日)だけで働ける人材をどう確保していますか?

Q4SV候補として育てられる人材を採用したいのですが、採用面接での見極めポイントは?

Q5中堅のオペレータになってもモチベーションを維持するために、どのような仕組みや制度が有効ですか?

Q6『コールセンター=大変そう』『クレーム対応ばかりなのでは』などのネガティブイメージを払拭するにはどうすれば? 求人媒体で職場の魅力を正しく伝えるコツを知りたいです。

Q7時給を上げる以外にアピールすべきポイントがあれば知りたいです。福利厚生や職場環境の伝え方なども含めてアドバイスが欲しいです。

Q8クレーム対応が嫌で辞める新人が多いのですが、採用段階でメンタルの強さや適性を見抜く方法はありますか?

Q9オンライン面接に切り替えたら離職が増えた気がします。画面越しの面接で本当に適性を見抜けるのでしょうか? 注意すべき点があれば教えてください。

Q10リファラル採用を活性化させる方法はありますか?うまく活用が拡がりません。仕組みやインセンティブの工夫を知りたいです。

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2025年08月20日 00時00分 公開

2025年08月20日 00時00分 更新

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