三井住友海上火災保険、NECと共同で業務特化型LLMを開発

三井住友海上火災保険(舩曵 真一郎代表取締役社長)は、日本電気(森田隆之取締役 代表執行役社長 兼 CEO、以下NEC)と共同で、照会応答機能の高度化に向けた業務特化型LLMを開発。全社員が利用する社内向け生成AI基盤『MS-Assistant』において運用を開始した。

MS-Assistantは、2023年7月に生成AIチャット機能を利用できる環境として構築し、同年10月に損害保険の商品規定や事務手続ルールなどの照会に自動で回答する照会応答機能を追加した。

業務特化型LLMは、NECの生成AI『cotomi』をベースとして開発。約1万2000人の三井住友海上社員によるフィードバックを分析・学習、ドキュメント検索などに活用できる仕組みを実装した。MS-Assistantの照会応答機能の精度向上を確認できたため、このほど全社での運用開始に至った。ハルシネーションのリスクを考慮し、適切な利用に向けたルールの周知徹底も行っている。

両社は、照会業務の効率化と応対品質の向上に向け、保険約款やFAQなどのデータを追加し、機能拡充を進める。さらに、保険代理店システムへの生成AI活用も検討。保険代理店の業務効率化と顧客への提供価値の変革を目指す。
 

2025年05月02日 14時00分 公開

2025年05月02日 14時00分 更新

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