コールセンター/CRM市場 2025年市場予測

2025年2月号 <第2特集>

第2特集

コールセンター/CRM市場
2025年市場予測

2025年も生成AIの進化に注目!
“AIエージェント”がもたらす適用領域の拡大

2025年の市場を占うキーワードは「AIエージェント」の適用だ。OpenAIをはじめとした生成AIのトップランナーが「次のトレンド」と口を揃える、“自律型AI”といわれるこの機能がソリューション化されることで、適用範囲が拡大することが予測される。良くも悪くも「AIの実験場」の様相を呈しているコールセンターで、どのような活用がされるのか要注目だ。

 2025年も、コンタクトセンターの話題の中心は「生成AI」になるだろう。とくに注視すべきは、OpenAI、Meta、マイクロソフトなどのトップランナー各社が口を揃える「AIエージェント」の技術進化だ。

 自律型AIとされるこのテクノロジーが適用されれば、顧客接点での活用範囲も大きく広がる可能性が高い。2024年まで主流だった「対応の要約」だけでなく、いよいよコミュニケーション領域に踏み込んだ事例の登場が期待される。

 は編集部による「2025年の市場予測」だが、7項目のほとんどで生成AI活用は大きな要素を占める。結果、ITソリューション市場はさらなる拡大が期待できるだろう。

 とくに今年も前半、耳目を集めそうなのが「カスハラ」だ。毅然とした対応を経営者が自ら打ち出す傾向が強いが、課題はその方針をどう「現場のルール」に落とし込むかにある。これまでの「応対者のスキルに依存する」という悪しき習慣から脱し、いかに組織対応を実践できるか。そして生成AIをはじめとする最新テクノロジーをどう活用するのかなど、注目すべき要素は数多い。

 BPO市場は、主要各社が打ち出すソリューションベンダーとしての差別化──人工(にんく)ビジネスからの脱却がどの程度進むかに注目だ。ここでもカギとなるのは生成AI活用になりそうだ。

図 2025年コールセンター/CRM市場予測
図 2025年コールセンター/CRM市場予測
市場予測 1
生成AI活用は当たり前の時代へ──
「マネジメント」支援機能に注目
市場予測 2
ボイスボットの利用加速?!
「AIエージェント」時代へ突入
市場予測 3
カスハラ対策さらに進む
「切電ルール」「業界対応」「AI活用」に注目
市場予測 4
BPO市場、巻き返しへ
「脱・人工ビジネス」と加速するM&A
市場予測 5
AI活用の次フェーズはエモーショナルAI?
「感情解析」の普及なるか
市場予測 6
マネジメントに好影響?「税収の壁」変更
働き控えや採用辞退の減少に期待
市場予測 7
「2025年問題」解消のカギは
高齢者雇用の確立にあり
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2025年01月20日 00時00分 公開

2025年01月20日 00時00分 更新

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