2018年7月号 <センター探訪>

センター探訪

管理者(SV)は1段高いところからチームの状況を把握

お仕事へのスイッチが入るセキュリティゲート

お仕事へのスイッチが入るセキュリティゲート

理念共有のためのインフォメーションボード

理念共有のためのインフォメーションボード

ヤフー

意思のない提案は響かない!
個性を伸ばすことで主体性を育む

 ヤフーの北九州センターの広告事業部門では、1人ひとりが「同社の理念にどう関わるか」を考えて動く“自走する組織”作りを実践している。ポイントは、「それぞれが自身の個性をどう活かすか」に主眼を置いたマネジメントにある。

 「会社は“個性の集合体”。各自が個の力を最大限発揮することが会社の力につながります。そのための環境や仕組みを整えることがマネジメントの役割です」と、MS統括本部セールスサポート部の吉谷聡史部長は話す。その言葉通り、同氏は「業務時間の10%を改善活動に使う10%ルール」と「1on1ミーティング」の徹底によって1人ひとりの主体性や提案力を育んできた。

 吉谷氏が個性を重視する理由は、「提案には“意思”が必要。“どうしたいか”が見えない提案は、受けた方も優先順位がつけられません」という考え方による。個性を発揮するには、まずその個性を自分と周りが把握することが必要だ。そこで、入社したばかりの新人には、「自分のトリセツ(取扱説明書)」を書いてもらい、管理者の「自分のトリセツ」も渡す。これにより、お互いの個性を認識、尊重する機会としている。

 常にカイゼンのサイクルを回すことを求められプレッシャーはあるが、皆の表情は明るい。海が臨めてリラックスできる休憩室などで、オン/オフがうまく切り替えられているようだ。

 吉谷氏は、現状のセンターを「ようやくスタートラインに立ったところ」と評価する。それぞれが自分の取り組みを推進できる力はついてきた。次のステップとして、他社の取り組みを支援したり連携することで、シナジーを生み出す組織を目指す。

日本海を臨む明るい休憩室

日本海を臨む明るい休憩室

くつろげる小上がりのスペース

くつろげる小上がりのスペース

1人でリラックスしたいときのマッサージチェア

1人でリラックスしたいときの
マッサージチェア

2024年01月31日 18時11分 公開

2018年06月20日 00時00分 更新

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