elDesign、コールセンター向け英日対応 自律型音声 AIエージェントを開発

BPO事業を運営するelDesign(東京都港区、坂越健一代表取締役)は、シンガポールのFunctional AI Partners(Getty Poon代表取締役)と共同で、多言語音声AIエージェントを開発した。

今回の取り組みは、自律型音声AIエージェントによるコールの完結を目指すもので、約1.5カ月の開発期間で構築した。開発方針として、日本国内でのデータ管理、最新技術の利用、ガラパゴス化に左右されない安定したサービス提供という考えに基づき、技術プラットフォームには 11 Labs(米)、n8n(独)、Twilio(米) を採用し、日本語特有の発音にも対応するため、ボイストレーニングデータも構築した。なお、搭載LLMは『Gemini』『Grok』。 

音声は、オペレータと同様、相手と自然に会話し、問い合わせ内容に応じて応答・処理を行うことが可能。言語は、英語、日本語に対応。これを利用することにより、応対時間の短縮や夜間・休日対応、外国語対応などの定型業務にかかるコストの大幅削減が可能になる。具体的には、月間1000コール規模での試算においては、1コールあたり0.67USドル(約101円)以下と一般的なコールセンター業務委託費用と比較して同等以下の価格を達成。追加開発により、1コールあたり0.20USドル(約30円)以下を目指し、企業の人材不足やコスト構造の課題解決を支援する。

同ソリューションは、すでにデモ環境を整備しており、実際のコールセンター業務を想定したAIエージェントの動作を確認可能。今後は、日本の企業向けに段階的な導入を進め、2030年までにコールセンター領域におけるAI対応比率を30%まで引き上げることを目指す。
 

2025年10月30日 17時00分 公開

2025年10月30日 17時00分 更新

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