ソリューション
人材難時代の“助け舟”となるか?
BPOベンダーの採用代行サービス
──パーソルワークスデザイン/ベルシステム24
労働人口が減り、かつ求職者の価値観の多様化や求人媒体のマッチング難易度の向上など、採用に苦労する要素は増えるばかりだ。そこで、専門特化したノウハウで企業の採用業務を支援する採用代行サービスが注目されている。提供事業者は求人広告会社や人材紹介会社などさまざまだが、ここでは人材ビジネスを手掛けるBPOベンダーのサービスにフォーカスする。
コールセンターだけでなく、「採用」はすべての職場における重要課題だ。人手不足による求人倍率の上昇もさることながら、求職者の価値観の多様化や採用プロセスのDX化などを背景に、採用業務そのものが複雑化・煩雑化し、企業の人事・採用担当者の頭を悩ませている。そこで注目されつつあるのが、採用代行サービスだ。
採用代行サービスは、採用プロセスの全部、あるいは一部を外部企業に業務委託するサービスで、「RPO(Recruitment Process Outsourcing)」とも呼ばれる。採用計画の立案から母集団形成、応募受付、書類選考、面接・試験、合否判定、採用・入社手続きまでの一連の採用プロセスにおいて、専門ノウハウを駆使して人事・採用担当者をバックアップする。
とくにコールセンターは、その人員構成が複雑なこともあって、人事部から切り離された採用活動が行われている企業が少なくない。言い換えれば、“人事の素人”が採用、教育を担当している。いかに効果的な手段で応募者を集めるか、いかに採用率(歩留まり)を高めるか、いかに採用プロセスを効率化するかは喫緊の課題だ。採用代行サービスは、こうした問題を解決する一助になる可能性もある。
2024年03月20日 00時00分 公開
2024年03月20日 00時00分 更新