2020年5月号 <サービスのプロに聞く>

佐藤 朝美 さん

<コーナー解説>
店舗など、コールセンター以外を含めた接客やサービスのプロにその心構えやノウハウを聞きます。

女性らしい明るさで寄り添う
相手の話を受け止める“共感”がポイント

アート引越センター
港支店 CSマネージャー
佐藤 朝美 さん

Profile

2017年卒業後、アートコーポレーションに入社。チームリーダー、CSチーフの経験を経て、現在CSマネージャーに就任。港支店のスタッフメンバーの教育を担当している。2019年、同社の引越技術コンテストにて優勝。

 近年は、引っ越しやトラック運転手など、かつては「男の職場」とされていた仕事にも女性の姿が明らかに増えた。しかしそれでも、「引越し現場に女性スタッフが来ると、驚かれるお客様がまだ多いです」とアートコーポレーション CSマネージャー 佐藤朝美さんは話す。喜んでくれる顧客もいるが、ときに「本当に運べるのか」と疑問を投げかける顧客もいるという。佐藤さんは、「無理なときは男性スタッフに代わってもらいますから大丈夫です!」と、顧客の不安を素直に受け止めつつ、しっかりと作業をこなしてみせる。

 引越しは、ときに顧客の人生のさまざまな事情が伴う。人生の遍歴や苦労話をする顧客もいるが、必ず傾聴し、「本当におつらかったですね」と気持ちを受け止めるようにしているという。

 この気遣いは新人スタッフへのフィードバック時も同様だ。顧客から叱責の言葉を受けた際は、新人スタッフの言い分も「それは大変だったね」としっかりと受け止めつつ、「お客様の目線ではこう感じるから、次からはこう対処しよう」と助言するよう心掛けている。

 女性ならでは高い共感性で、顧客とスタッフの双方へ細やかな気遣いを行い、気持ちのいい引っ越し作業をする心構えに迫る。

2024年01月31日 18時11分 公開

2020年04月20日 00時00分 更新

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