2018年10月号 <サービスのプロに聞く>

尾西 真実 さん

<コーナー解説>
店舗など、コールセンター以外を含めた接客やサービスのプロにその心構えやノウハウを聞きます。

「困った」と思う前に声をかける
先手を打つ気遣いとチームプレー

松竹 歌舞伎座
案内サブリーダー
尾西 真実 さん

Profile

人材派遣会社コングレの派遣社員。音楽大学(ピアノ専攻)を卒業後、接客業などを経て現職。2014年4月から歌舞伎座の案内スタッフとして活躍する。経験値の高さとコミュニケーション力を評価され、2015年からサブリーダーに抜擢。1階客席案内係をマネジメントしている。趣味は、観劇。

 伝統ある歌舞伎は、長年足を運ぶ常連顧客に支えられている。そうした顧客にとって、劇場に何度も足を運ぶ楽しみは芝居だけではない。顔なじみになった館内案内係との、何気ない会話も楽しみのひとつだ。

 歌舞伎座で案内サブリーダーを務める尾西真実さんも、常連顧客をホっとさせるベテランスタッフの1人。顧客が立ち止まるとすぐに声をかけ、「困った」と思う前に解決の手を差し伸べるよう心がけている。

 「案内業務は、連係プレー」と話す尾西さん。観劇のタイムロスを防ぐ、よどみない連係プレーは、日々の教育の賜物だ。新人には1人ずつトレーナーが付き、声のかけ方から所作まで細かく指導する。

 最近は、外国人観光客の来場も増えている。英会話研修を実施し、館内に関することだけではなく、銀座の道案内などにも英語で対応する。このように新たな顧客向けにサービスを向上させることが、歌舞伎を次世代や世界に伝えることにもつながっている。

歌舞伎座

外国人観光客