コラム
第7回
声の高い低いは生まれつきでもあるのですが、やはり、場所やシチュエーションによって相手に心地よく聞こえる高さというのものが存在します。
年齢を重ねると声が低くなる方は多く、とくに女性は40代を超えてから、「声が低くなった」と感じる人が多いです。声の出るもとである、声帯の筋肉が萎縮したり、弾力性が失われることで、若い頃のようにピンと張られた状態が保てなくることが原因だと言われています。声帯の動きが鈍くなると、振動数(=音の高さ)が減り、声が低くなる傾向があります。また、加齢とともに、声帯の粘膜が厚くなったり乾燥したりすることがあります。この変化も振動数に影響し、声がくぐもったり、低く感じられたりします。ですから、声を鍛えることが非常に大事なのです。
私は、相手に心地よく聞こえる声の高さの指導や、高齢者向けに声の高さをコントロールするトレーニングもしています。一般的に、電話応対や多くの人が話している場では、声を高めにすると印象が良かったり相手も聞き取りやすくなります。もっとも、葬儀社のコールセンターのように、落ち着いた低めの声が求められるケースもありますし、高齢者対応の場合、少し声のトーンを低くすると聞き取りやすくなることもあります。
今回は簡単に声を高くする方法・低くする方法、そして自分でできる具体的なトレーニング方法をご紹介します。
まず、高い声になりたい人向けの方法は、次の4ステップです。
1. 喉を開いてリラックスする:高い声を出すには、喉に力が入っていると逆効果です。あくびをする時のように喉を開き、リラックスした状態で声を出しましょう。
2. 鼻のあたりに響かせることを意識:声を鼻の付け根のあたりに響かせるイメージで話すと、声が明るく高くなります。口を「イ」の形にする。つまりにっこり笑ったまま話すと声が鍵盤1音から1.5音ぐらい高くなります。簡単に声を高くするにはこの方法が1番おすすめです。
3. ピッチコントロール練習:ピアノアプリやボイスチェンジャーアプリを使って、自分の声の音程を確認しながら練習すること、日常的に「高めの声」を意識して使うことも効果的です。
4. とにかく腹式呼吸の強化:高い声で通る声・美しい声というのはものすごく腹式呼吸を使います。高い声で話すというのはものすごく呼吸、エネルギーを使います。やはり、発声の基本である腹式呼吸は必須の要素です。
次に、低い声になりたい人向けの方法です。
1. 低音の共鳴を意識:胸や体全体に声が響くように意識して話すと、自然と低音に近づきます。低い声を出すための「響き」を感じましょう。
2. 口の中の空間を広げる:声をこもらせず、喉の奥や口の中に空間を作ると、深みのある低い声が出やすくなります。口を「オ」や「ウ」の形にするとだしやすくなります。
3. 録音して確認・修正:自分の声を録音して、理想の声との差をチェック。地声を少しずつ低くコントロールするトレーニングに役立ちます。

会員限定2025年08月20日 00時00分 公開
2025年08月20日 00時00分 更新