
リクルートワークス研究所が発表した報告書「生成AIが変えるマネジャーの役割と業務プロジェクト」は、生成AIの進展が組織人事にもたらす変革を提示した。業務改革の要として注目されるマネージャーの役割は、いま大きな転換点を迎えている。プロジェクトリーダーを務めた武藤 久美子氏に、マネジメントの未来像について見解を聞いた。
──生成AIが企業活動に大きな変化をもたらす中で、マネージャーの役割も見直されようとしています。
武藤 生成AIは、業務の効率化や生産性向上にとどまらず、組織運営や人材育成のあり方まで変えていく力を持っています。今回の報告書では、組織人事が生成AIを活かしきることでどのように進化するのか、その第一歩として業務改革と人材管理の変化に注目しました。
マネージャーは本来、メンバーの成長を支援しながら組織として成果を上げるという面白さとやりがいのある仕事です。しかし、実際には業務の量や幅の広さに忙殺され、最近は「管理職は罰ゲーム」とまで言われることもあるほどです。生成AIが導入されることで、これまでの役割の前提そのものが変わってきています。
会員限定2025年07月20日 00時00分 公開
2025年07月20日 00時00分 更新