2021年5月号 <インタビュー>

髙木 謙充 氏

1兆円グループを目指す「縁の下の力持ち」
インサイドセールスを徹底強化

USEN-NEXT Design
(USEN-NEXT GROUP)
代表取締役社長
髙木 謙充 氏

インサイドセールス──コンタクトセンターの役割としてさまざまな業種で取り組みが進んでいる。USEN-NEXT GROUPの一角、USEN-NEXT Designは、グループ内BPOとして機能すると同時に、インサイドセールスで経営貢献を志向。「総売上高1兆円」を目指すグループの顧客接点として大きな期待がかかっている。

Profile

髙木 謙充 氏(Norimitsu Takagi)

USEN-NEXT Design(USEN-NEXT GROUP) 代表取締役社長

2002年4月にUSENに入社。2008年から2015年に至るまで、営業部門において各拠点の支店長業務を経験。2015年1月に営業本部付部長に就任する。同年2月、現職であるUSEN Business Designの代表取締役社長に就任。2018年2月に、USEN-NEXT Designの代表取締役社長も兼任した。

──USEN-NEXT GROUPは、従来の「有線放送局」のイメージから脱却、一大グループ企業となっていますが、USEN-NEXT Designの位置づけは。

髙木 2021年3月現在、USEN-NEXT GROUPは23の事業会社で構成されています。その領域は店舗開設・運営全体を支援する店舗サービス、通信、業務用システム、コンテンツ配信、エネルギーと多岐にわたります。当面の目標は、事業会社を100社に拡大、それぞれが“売上100億円”を達成することで1兆円グループを目指しています。当社は、各事業会社のお客様の受け皿となるグループ内BPOとして、インサイドセールスやカスタマーサクセスに関わる業務を担当しています。

──2019年12月、都内に開設した「USEN Shared Service Center(USSC)」がその拠点となるのですね。

髙木 各事業会社が個別に問い合わせ対応業務などを行っていましたが、それでは業務プロセスに関するノウハウや成功事例、顧客情報などがグループ全体に蓄積されないうえに、限りある人材などリソースを有効活用するのは難しい。こうした課題を解決するために新設されました。現在は、飲食店や美容院など店舗運営の支援を行う6社のテレマーケティング業務を担当していて、順次、拡大予定です。具体的には、レジ周りの設備や防犯カメラ、キャッシュレス関連機器など店舗インフラの問い合わせ対応が多くを占めます。

──髙木社長は、USENの生え抜き社員ですね。これまでの経験からどのような経営方針をお持ちでしょうか。

髙木 営業出身なので、お客様の現場のニーズや課題は理解しているつもりです。例えば、飲食店や小売店では、さまざまな企業と契約して什器や映像設備などを整備していますが、その管理は大きな手間を伴います。とくに美容室や、チェーン規模が大きくても1店舗あたりの人数に限りのある飲食店などでは、そうした知識やノウハウが属人化しやすく、入社/退社時の引き継ぎがうまくできないだけで経営に関わるほどのボトルネックになりかねない。当社がインフラ周りのすべての手配や対応をワンストップで対応できれば、解決できると考えています。

(聞き手・生嶋彩奈)
続きは本誌をご覧ください

2024年01月31日 18時11分 公開

2021年04月20日 00時00分 更新

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