生成AI関連の最新技術として注目される「AIエージェント」。「自律性」が特徴で、自動化可能な範囲が拡大するという期待が膨らむ一方だが、従来の生成AIとの具体的な相違点などはまだ広く認知はされていない。デロイト トーマツ リスクアドバイザリーで企業のIT活用支援を行う山本氏に、AIエージェントの今後について聞いた。
──生成AIのビジネス活用における課題とAIエージェントの登場をどう捉えていますか。
山本 生成AIは、求める回答に辿りつくのに複数回コール(質問を投げかける)しないと目的の回答が得られないケースが多く、利用者のリテラシーによって品質に差が生じるのがビジネス導入の課題でした。あらかじめ複数回、コールするプロンプトを実装することである程度、差を埋めることは可能ですが、その検討・検証のプロセスに手間も時間もかかってしまう。AIエージェントはその解決のアプローチ策として捉えることができます。
──AIエージェントの定義とは。
会員限定2025年03月20日 00時00分 公開
2025年03月20日 00時00分 更新