問い合わせ窓口格付け調査
──ファッションレンタル業界
Webサイトの利用体験は高評価も
センター連携・応対品質に課題
月額料金でさまざまなコーディネートを楽しめるファッションレンタル業界。各社ともWebサイトを最大の顧客接点に、診断ツールやバーチャル試着などさまざまなツールでイメージを膨らませ利用を訴求している。Webの顧客体験は高いが有人窓口には課題も。問い合わせのハードルが高いところがあり、応対品質も全業界平均を下回っている。
HDI-Japanは、2024年1月、ファッションレンタル業界の公開格付け調査を行った。
今回は「サービス利用前に情報やサポートを得る」という前提で実施。調査にあたっては、専門審査員、一般審査員のべ102人がファッションレンタル各社のWebページを確認し、また、それぞれの窓口に問い合わせた。そのうえで、Webサポート5項目を評価。さらに、問い合わせ窓口のパフォーマンス5項目、クオリティ5項目の評価を行っている。
セルフサービスを通じて
顧客の興味関心が広がるサポート
Webサポートは、3ツ星4社、2ツ星5社という結果で、1ツ星、星なしは該当がなかった。ファッションレンタル業界は2023年全業界平均と比べて『複数の選択肢』『役立度/解決度』が高評価となったが、『センターとの連携度』『安心して利用できる』はとくに差が開いている。
Webサポートで高評価のところは、セルフサービスが充実し自己解決しやすい。自分に合ったスタイルを選べる診断ツールやバーチャル試着など、イメージを膨らませながら検討ができる。料金や返却に関する情報も見つけやすく、感覚的に操作して利用できるので使いやすい。
一方、低評価のところは、支援サービス(有人窓口)の入口が分かりにくかったり、詳しい情報を得るには会員登録が必要であったりと、顧客が情報収集に滞りを感じる傾向にある。初心者にはハードルが高い可能性がある。
会員限定2024年03月20日 00時00分 公開
2024年03月20日 00時00分 更新