コンタクトセンターのモデルとしては、規格監査モデルとしての「COPC」や、日本コンタクトセンター教育検定協会のコンピテンシーモデルの「CMBOK」が有名だが、今回は、筆者も監修に関わったエル・ティー・エスともしもしホットラインの2社で作成した「PMCC:Positioning Model for Contact Center 」の機能構成モデル図を参考に掲載(図3)しておく。これはコンタクトセンターの「経営貢献」の立ち位置を示すモデル図として作成されたものだ。 「コンタクトセンターの経営貢献」の姿を明確にするとともに、レベルに応じた「コンタクトセンターの次のステップ」「そのための実行要素」を明確にすることでコンタクトセンターの地位向上を担い、それらを通して企業のCCRM(Customer Centric Relationship Management:顧客中心主義経営)にセンターが寄与することができることを目指して作成した。 センターの機能構造や成熟度合い、サービスケイパビリティ(提供能力)レベルを既存モデル図を参考にしながら客観的に把握しておくことは、今後の自センターの方向性やTO BEを描く際に非常に有用だ。