ウェルネス・コミュニケーションズ(東京都港区、松田泰秀代表取締役社長)とベルシステム24ホールディングス(東京都港区、梶原 浩代表取締役 社長執行役員 CEO)は、メディカルコールセンターを運営するティーペック(東京都台東区、鼠家和彦代表取締役社長 兼 CEO)の株式の過半数を共同で取得することで合意した。

企業や保険者、自治体などを対象に、ウェルネス・データを起点としたEAP(従業員支援プログラム)や専門医紹介といった医療・健康分野のサービスを共同で展開する。株式譲渡の実行は、ティーペック取締役会での譲渡承認決議が前提となる。
両社は2023年に資本業務提携を結び、医療機関向けBPOサービスの共同開発などで協業を重ねてきた。今回の取り組みはその戦略の一環に位置付けられる。背景には、企業や自治体が担う健康管理の範囲がメンタルヘルスや介護へと広がる一方、それを支える専門職人材が不足している現状がある。
ティーペックは、医師や看護師、公認心理士などの専門人材が24時間・年中無休で相談に応じる体制を持つ。健康・医療から介護、育児、ハラスメントまで扱い、相談件数は年間約100万件、累計で2700万件を超える。顧客は官公庁や健康保険組合、企業など1500団体以上に及ぶ(いずれも2026年4月現在)。全国2500名以上の医師が推薦する専門医の情報など独自のデータベースを活用し、受診支援やセカンドオピニオンも手がけている。
役割分担として、ウェルネス・コミュニケーションズは企業・健保向けのクロスセルを推進し、自社のウェルビーイング経営支援プラットフォーム『Growbase』とティーペックのサービスをつなぐ。健診を起点に、二次検診の手配や重症化予防策との連携も図る。一方のベルシステム24は、自治体や保険会社、製薬会社へのクロスセルを担当。コンタクトセンター運営のノウハウやAIなどのテクノロジーを用い、ティーペックの業務効率化と高度化を支援する。
サービス開発の第1弾は、ウェルネス・コミュニケーションズが9月末にリリースした『Growbase Mentally』と、ティーペックのEAPや各種相談窓口サービスとの連携となる。中長期的には、個人向け健康管理サービスの開発や、相談実績・医療関連データを生かした新規事業の創出も視野に入れる。
2026年10月28日 13時55分 公開
2026年10月28日 13時55分 更新