カラクリ、動画撮影だけでPC業務を自動化するAIアプリケーションを開発

カラクリ(東京都中央区、小田志門代表取締役CEO)は、業務動画を撮影するだけでPC操作を自動化できるAIアプリケーションを開発した。TENTIALのカスタマーサポート部門で実施した実証実験では、15分の初期設定で年間約200時間の業務削減効果を確認している。
同アプリケーションは、Googleの大規模言語モデル「Gemini」と、カラクリが経済産業省「GENIAC」第3期で独自開発した国産視覚言語モデル「KARAKURI VL2」を組み合わせて構成されている。業務画面を録画しながら操作内容を説明することで、AIが手順書を自動生成し、その内容をもとにPC操作を自律実行する仕組み。初期設定は動画撮影やアップロードを含めて約15分で完了する。
コンタクトセンター業務では、CRMやメール、チャットなど複数ツールを使った定型作業が多い一方、従来のRPA導入には専門知識やシナリオ構築が必要となる点が課題となっていた。カラクリは、「新人に教えるように、AIに教える」をコンセプトに、現場主導で業務自動化を進められる環境の実現を目指している。
TENTIALとの実証実験では、問い合わせの振り分け業務を対象に検証を実施。約15分の初期設定で運用を開始し、年間約200時間の業務削減につながったという。
また、「KARAKURI VL2」は8B(80億)パラメータの軽量設計を採用しており、ローカル環境での動作が可能。機密データを外部送信せずに利用できるため、セキュリティ要件の高い環境にも対応する。
今後は、カスタマーサポート領域を起点に、複数アプリケーション間の操作自動化へ対象範囲を拡大し、さまざまなPC業務の自動化を推進していくとしている。

2026年06月03日 11時33分 公開

2026年06月03日 11時33分 更新

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