
サイバーエージェントがAI技術の研究・活用を目的に設立した『AI Lab』では、「AIによる接客対話」を研究。馬場氏が開発したAI接客OS『Escort AI』は、映像や音声、操作ログから顧客の状態を察知し困りそうなタイミングで先回りして声をかける“熟練者”のふるまいを再現。同氏に生成AI時代の「接客」の条件について聞いた。
──「AIによる接客対話」の研究に取り組んだ経緯を教えてください。
馬場 大学時代は画像認識などの研究をしており、2014年にサイバーエージェントへ入社した後は事業部に配属され、広告配信プロダクトやデータ分析を担当していました。接客対話の研究を本格化したのは2017年ごろです。大阪大学の石黒 浩教授らとの共同研究を通じて、ロボットや対話エージェントを実際の集客や接客にどう活かせるかを研究してきました。重視してきたのは、実際にユーザーがいる現場で試すことです。毎年10件程度の実証実験を重ね、現在は20人弱のチームで研究しています。
──生成AIの登場は、対話技術の研究にどう影響しましたか。
馬場 従来は、音声認識をしたうえで必要な項目を1つずつ埋め、あらかじめ決めたルートに沿って会話を進める仕組みが中心でした。生成AIによって、そこをまとめて扱える可能性が出てきました。プロンプトで振る舞いを変えられ、蓄積したデータを使って独自にチューニングすることもできます。私たちが研究してきたのは、対話モデルそのものより、ユーザーとシステムのインタラクションです。技術が進化したことで、「どのような会話ならユーザーの問題を解決できるのか」という本来取り組みたかったテーマに集中できるようになりました。非常に強力な道具を手にした感覚があります。
──AIによる接客に、現在の技術でまかなえないものはありますか。
会員限定2026年10月20日 00時00分 公開
2026年10月20日 00時00分 更新
コールセンタージャパン 2026年11月号(10月20日発売)
特集CXを経営成果につなげる!顧客接点の「価値」の示し方第2特集コンタ…
スキマ時間で声を変える! 毎日できるボイストレーニング
2026年11月号 <スキマ時間で声を変える! 毎日できるボイストレー…
秋竹朋子
市界良好
2026年11月号 <市界良好>
秋山紀郎
AfterCall~電話の後で
2026年11月号 <AfterCall〜電話の後で>
山田祐嗣
元ファーストクラスCAの接客術“おもてなし力”の磨き方
2026年11月号 <元ファーストクラスCAの接客術 “おもてなし力”…
江上 いずみ
千客万来 百鬼夜行
2026年11月号 <千客万来 百鬼夜行>
多和田 元