NTTコミュニケーションズ、DX実現を推進する事業戦略を発表

 NTTコミュニケーションズの庄司哲也代表取締役社長は、DX実現への貢献を柱にした事業戦略およびそれに向けた組織体制の見直しを発表した。
 同社は、2020年度から、データ利活用に必要なすべての機能をワンストップで利用できる「Smart Data Platform」を活用して、製造業に特化した業界協調型デジタルプラットフォームやDXソリューションを展開している。今後は、①「Smart Data Platform」の拡充、②ソリューション提供能力の強化、③新規事業の創出を狙い、それぞれ、①はプラットフォームサービス本部、②はビジネスソリューション本部、③はイノベーションセンターが役割の中心を担っていく。

 プラットフォームサービス本部では、ネットワークデータセンターの拡充、セキュリティの強化を図る他、企業のDX推進を支援する技術の革新を急ぐ。例えば、自然言語の処理に強みを持つAI「COTOHA」シリーズに、要約文作成AIエンジン「COTOHA Summarize」を追加。テキスト化した音声データの、内容理解にかかる時間短縮を図る。また、単純な問い合わせはチャットボットをはじめ自動化することで、オペレータが複雑な問い合わせの対応に集中したり、顧客が閲覧するWebサイトのページ遷移をリアルタイムに把握したうえで適切に応対するといった環境を提供する、「CX Platform」を訴求。コロナ対策で注目を集める、Webや電話での遠隔診療や健康相談を実現するプラットフォームの提供にも注力する。
 ビジネスソリューション本部では、トヨタ自動車との業務資本提携による製造業における共創強調体制の強化、受注企業と発注企業をつなぐデジタルマッチングプラットフォームの構築、教育のICT化を支援する「まなびポケット」などを推進する。
 昨年開設したイノベーションセンターは、すでに200以上の新事業アイデアが生まれており、今年度も新たなテーマを設定したうえ、参加企業・団体に広く応募を呼びかける予定だ。



NTTコミュニケーションズの庄司哲也代表取締役社長
 

2024年01月31日 18時11分 公開

2020年04月27日 18時10分 更新

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