テレマ各社、「脱・3密」に向けてクライアント各社に「お願い」を配信

コールセンターの「脱・3密」に向けて、大手アウトソーサー各社がクライアント企業に対して業務縮退などに関する依頼、告知を開始。各社のホームページを通じて配信している。

契約社員からの団交申し入れを受けたKDDIエボルバが24日に、ベルシステム24も22日に「ご協力のお願い」を発信。すべてのクライアントに対して、可能な限りの稼働人員の調整、業務規模の縮小、運営日・運営時間の短縮、ソーシャルディスタンスの確保、新規業務の開始時期延期など、感染拡大防止策を相談するとしている。

また、りらいあコミュニケーションズは、4月17日に「在宅勤務の推進、ソーシャル・ディスタンシング(対人距離の確保)のための必要に応じた稼働人員数調整などを進める」などのメッセージをクライアント向けに発している。TMJ、NTTネクシア、トランスコスモスも4月20日〜24にかけてほぼ同内容のプレスリリースを配信しており、いよいよテレマーケティング各社も脱・3密への取り組みを本格化させはじめた。

この各社の申し入れに対し、クライアント各社がどう対応するか、また、中堅以下のアウトソーサー各社も同様の動きを見せるのかが注目される。

有人による電話対応の縮退は、社会インフラとして機能しているコールセンターなどでは市民生活に大きな影響を与える可能性もある。デジタルシフトの加速をはじめとした、可能な限りのサービス品質維持に向けた施策など、取り組むべき課題は山積している。

 

2024年01月31日 18時11分 公開

2020年04月28日 14時11分 更新

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