三菱UFJモルガン・スタンレー証券、営業報告の解析にAI活用

三菱UFJモルガン・スタンレー証券(東京都千代田区、荒木三郎社長)は、FRONTEOが提供する人工知能エンジを搭載したビジネスデータ分析支援システム「KIBIT Knowledge Probe」を導入。顧客と営業担当者との取引を記録した営業報告の解析に活用し、品質管理の精度を高めた。
 
従来は、国内62拠点から本社に集約された1日あたり数万件の営業報告データを目視で精査し、抽出したVOC(顧客の声)を各拠点に展開してきたが、効率性に課題があった。また1件ずつ詳細まで読み込めないため、隠れた機会やリスクを見逃している可能性も指摘されていた。


イメージ
「KIBIT Knowledge Probe」の活用イメージ

 KIBIT Knowledge Probeは、対応の優先度が高いと判断された過去の営業報告を教師データとして学習。分析データのなかから、学習内容と関連性の高いものを抽出する。導入前に実施したPoC(実証実験)では、従来と比較して約4倍の速度でVOCの抽出に成功。同社は、より多くのVOCを取り込むことによる、顧客本位の取引の実現を目指す。

2024年01月31日 18時11分 公開

2018年06月28日 10時00分 更新

その他の新着記事