ミック経済研究所、ソーシャルメディア広告市場規模などを実態調査

 情報・通信およびネットビジネス分野の市場調査機関ミック経済研究所(東京都港区、有賀 章社長)は、ソーシャルメディアを運営する企業のビジネスモデルおよびソーシャルメディアマーケティング支援企業(広告、コンサルティング、運用、分析など)を対象とした調査「ソーシャルメディアの市場展望と事業戦略」をまとめた。

 調査および分析結果の概要は、以下のとおり。

 同調査は、ソーシャルメディアを5つの分野(SNS、ブログ、Q&Aサイト、動画・画像共有サイト、クチコミサービス)に分類し、それぞれの参入プレイヤーへの面接取材を中心に実施。主要企業の個別実態をベースに、ソーシャルメディアの広告収入および課金収入について、2010年~2011年度の実態と2012年度の見込み、2015年度の予測と詳細分析を行った。調査期間:2012年10月~12月。

 ソーシャルメディア広告市場の2012年度売上規模は、前年度比7.5%の691億円と見込まれる。2012年度は、前年度の震災の影響から脱し、ネット広告の市場が成長軌道に戻った。また、フィーチャーフォンからスマートフォンへの転換が進み、スマートフォン向け広告市場が急速に拡大した。

 ソーシャルメディアは、消費者が用途別にメディア(Twitter、Facebookなど)を使い分ける段階に至っている。その伝播性からも、ユーザーにリーチする機会は大きく、ユーザーの意見を集約できる有効な媒体でもあるため、広告プロモーションとしての注目度が高まっている。また、年齢や性別、地域などの属性によって詳細なターゲティングが可能であることから、広告効果の面でも期待されている。

 従って、今後も継続的な広告出稿が見込まれる。同社では、2012年度以降のソーシャルメディア広告市場は年平均8.3%増で成長し、2015年度には883億円規模まで拡大すると予測している。






2024年01月31日 18時11分 公開

2013年02月01日 15時12分 更新

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