フュートレック、通話音声分析に活用できる音声書き起こし支援サービス開始

フュートレック(大阪市淀川区、藤木英幸社長)は、音声書き起こし支援サービス「VoiShredder(ボイシュレッダー)」の提供を7月25日から開始する。


ボイシュレッダーは、アプリを介して任意の音声ファイルをクラウド上の集積サーバーにアップロードすると、専任のクラウドワーカー(同社が試験採用)が音声をテキストに書き起こしするサービス。



ボイシュレッダーのイメージ図

特徴は、情報の秘匿性の高さ。アップロードした音声ファイルは、アプリ上で発話の途切れをベースに細かく分割(1秒単位が基準)送信される。具体的には、5文字~10文字程度の音声ファイルが複数生成される。

ファイルアップシュレッダー画面
音声ファイルをドラッグ&ドロップし、送信すると分割を開始する

さらに、分割した音声ファイルは順番およびファイル名をランダム化し、複数の依頼ファイルと混ぜ合わせた状態で複数のクラウドワーカーに割り振られる。そのため、もとの発話内容を把握することは難しく、外部に委託しにくい顧客応対や会議の音声などでも利用することが可能という。テキスト化したファイルは、アプリ上で再構築される。


確認画面
テキスト化した音声ファイルの確認画面。認識できなかった部分は、はてなマークつきのカタカナ表記で書き起こしされる

認識率については、実証実験では72%~85%程度。認識できなかった部分はタグが付けられており、手動で校正できるようにしている。

アプリは会員登録をすると無料でダウンロードできる。なお、CRMシステムと音声ファイルの集積サーバーは物理的に独立させているため、
会員登録情報と送信した音声ファイル情報が紐づくことはない。

利用料金は音声書き起こし1分につき150円(従量課金制)。
テキスト化は、録音時間に関わらず1営業日で完了する。

同社は、3年で5億円の売上目標を目指す。コールセンターにおいては、社内会議の議事録、あるいはクレームなど、特定の通話音声分析へのサービス活用を想定しているという。

 

2024年01月31日 18時11分 公開

2016年07月22日 15時55分 更新

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