日本IBM、SaaS型マーケティング・オートーメーション・ソリューションを提供開始

 日本IBMは、個々の顧客に合わせたリアルタイムなエンゲージメントを可能にする、クラウド・ベースのマーケティング・オートメーション・ソリューション「IBM Silverpop Engage(シルバーポップ・エンゲージ)」の提供を開始した。

 同ソリューションは、主にリード育成管理とマーケティング業務の自動化により、企業のデジタル・マーケティングを包括的に支援する。リード育成管理では、施策別の購入実績、メールの開封、Webサイトのクリックなどの顧客行動で施策を評価し、リードのスコアリングとナーチャリングを行う。マーケティング業務の自動化では、顧客ごとにカスタマイズしたメールの大量配信が可能なメール・マーケティングをはじめ、顧客の行動に基づきパーソナライズしたコミュニケーションをオムニチャネルで実現する。

 スマートフォンやソーシャルメディアの普及などによる顧客接点の多様化が加速する中、企業のマーケティング部門は個々の顧客に適した関わり方を求められている。顧客ごとに最適な顧客体験を提供するには、ITを活用し、さまざまなチャネルから取り入れた情報をルールに基づいて処理し、施策を自動化する仕組みを作ることが重要とされている。

 IBM Silverpop Engageは、このように多様で複雑化する顧客接点において個々の顧客との適切な関わりを実現する高度なオートメーション機能を、企業規模に関わらず利用可能にし、顧客や見込み顧客のロイヤルティ向上を支援する。IBM Silverpop Engageでは、マーケティング・オートメーション、コンテンツ・マネジメント、ソーシャルメディア連携、顧客分析といった高度なデジタル・マーケティング機能が、リード管理育成機能と完全に統合され、またそのいずれも拡張が可能であることから、B2Cマーケティングだけでなく、B2Bマーケティングにおけるキャンペーンの企画から各顧客に対する効果の測定まで一貫して行うことができる。セールス部門とマーケティング部門の連携した見込み顧客へのアプローチとともに、より効率的なマーケティング・キャンペーンの実行を支援する。

 主な特徴は下記の通り。
・顧客の属性情報、メールやWebサイト、ソーシャルメディアにおける行動情報の蓄積
・API接続によるコールログや店頭来店、イベントでのコンタクトなどオフライン・データの取り込み
・技術的な知識をほとんど必要としない直感的なユーザー・インタフェースで、カスタマージャーニーと行動情報に基づき自動化マーケティング施策の設定
・メール・コンテンツのパーソナライゼーション
・カスタマージャーニーに沿ったシナリオ配信のキャンペーン管理
・ランディング・ページ・コンテンツのパーソナライゼーション
・配信時間のパーソナライゼーション
・施策のマーケティングROIを分析評価
・B2CおよびB2Bのターゲット・ユーザーを効率的に抽出し、スコアを付けて評価
・価格:初期費用200万円、月額25万円(税別)より

2024年01月31日 18時11分 公開

2014年12月01日 09時00分 更新

その他の新着記事

  • スーパーバナー(P&Wソリューションズ)

購読のご案内

月刊コールセンタージャパン

定期購読お申込み バックナンバー購入